[古美術部門]  第1・第2展示室、前田育徳会展示室 (2F)

平成18年1月4日(水)〜2月5日(日)  AM9:30〜PM5:00(入館は4:30まで)
国宝色絵雉香炉 重要文化財色絵雌雉香炉
第1展示室−国宝色絵雉香炉、重文色絵雌雉香炉
   
前田育徳会展示室茶道美術名品展   作品一覧へ→ 
     
第2展示室茶道美術名品展  作品一覧へ→
 
 [近現代美術部門]  第3〜第6展示室 (2F)
平成18年1月4日(水)〜2月5日(日)  AM9:30〜PM5:00(入館は4:30まで)
第3展示室−油彩画・水彩画・版画・彫塑 作品一覧へ→

 

円地信二「彼女と人形」:鴨居玲「二人」:高光一也「和伎母一隅」
南政善「アコーディオン」:宮本三郎「熱叢夢」:森本仁平「野焼」  ほか
第4展示室−彫塑・油彩画  作品一覧へ→ 
 
矩幸成「粧い」:得能節朗「歌姫」:吉田三郎「山羊を飼う老人」 ほか
第5展示室−工芸 特集 近代工芸と茶道具 作品一覧へ→

 

石黒宗麿「白地黒絵香炉」:十代大樋長左衛門「黒茶わん」:寺井直次「萌春蒔絵水指」
松田言六「流水桜文蒔絵神代欅棗」:氷見晃堂「透彫小屏風」 ほか
第6展示室−日本画・書  作品一覧へ→

 

石川義「杉」:上田珪草「耄」:坂根克介「太夫」:羽根万象「花車」:前田青邨「紅白梅」
内田鶴雲「暁の庭」:金田心象「破離」:久田鶴南「暁雲」:横西霞亭「五言二句」 ほか
 以上2階コレクション展示部門 観覧料
 
   ◆観覧料=一般350円 (280円) 大学生280円 (220円) 高校生以下無料
                    (  )内は20名以上の団体料金
                                 
企画展示室情報
第7・8・9展示室  黒の迷宮 −凝視の刻  木下晋・小林敬生・日和崎貴夫
   会期:平成18年1月4日(水)〜2月5日(日) 会期中無休

  黒はひと色で世界を表現しうる唯一の色です。
 黒から紙の白への無限のグラデーションは、モノクロ写真のようにリアルな世界を描くこともできますし、水墨画のように思惟に富んだ精神世界を描くこともできます。
 色はそれぞれ、ある特定の感情を見る者に喚起させます。しかし、色味をのぞいて無彩色の明暗の階調に世界を置き換えればどうでしょう。そこには客観性が生じ、幅広い表現を得ることが可能となります。この点黒は他の色とは性質を異にする、特殊な色といえましょう。
 
 本展は、黒を用いて、人が視ることの限りを尽くし、そして描き込んだ、凝視の世界をご覧いただくものです。  
  9Hから9Bまでの20種の鉛筆を駆使して人間を描きつづける木下 晋、木口木版で、微細なそして暗示に満ちた不可思議な世界を展開する日和崎尊夫と小林敬生、この三人の黒線が織りなす細密描写の魔宮は、写実と幻視の両洋にそびえ立ち、視る者に驚嘆と畏怖の念を起こさせます。
 
  視覚情報が満ちあふれ、ややもすれば視ることが惰性に流れがちな現代に、彼らの凝視の世界は、視ることは考えることであり、意志を伴うものであることを、強烈に語りかけるのです。本展を機に、視ることの意味を再確認いただければ幸いです。
◆観覧料=一般800円 (600円) 大学生600円 (400円) 高中小生200円 (100円)
                    (  )内は20名以上の団体料金