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文化財指定制度100周年・開館15周年記念
特別公開 国宝 百済観音
   
会 期 平成10年4月25日〜5月17日
主 催 石川県立美術館 文化庁 国際交流基金
展示室 1階ロビー
   
文化財指定制度100周年と当館の開館15周年を記念しての特別公開で、国宝中の国宝とも称される百済観音の姿を一目見ようと、当館の企画展としては、64,625名という開館以来最高の入場者を集め、その顔ぶれも小学生からお年寄りまでと実に幅広いものであった。また全国6会場、日本海側では当館のみの公開ということもあって、遠く県外からの入場者も非常に多かった。この公開に合わせ、全館を使った名品展が開催され、入場者の全館観覧のスタイルがはじめてとられ、2階の常設部門の素晴らしさを再認識していただくいい機会となった。

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ベルギー ゲント美術館名品展
ルーベンスからクノップフまで
   
会 期 平成10年9月3日〜9月23日
主 催 北陸中日新聞 石川県立美術館 石川テレビ放送
展示室 第7・第8・第9展示室
   
ベルギー・ゲント市立美術館が所蔵する、17世紀から20世紀にいたるフランドル美術の初の海外公開展であった。金沢市の姉妹都市でもあるゲント市は、中世から商業都市として栄えており、ゲント美術館はヨーロッパでもっとも古い美術館として知られている。今回の展観では、その優れたコレクションを「ベルギー芸術の特徴」「ゲント美術館の精神」という二つの視点から紹介された。

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開館15周年記念 墨の表情
−近代日本画にみる名作−
   
会 期 平成10年9月27日〜10月25日
主 催 石川県立美術館
展示室 第7・第8・第9展示室
   
開館15周年を記念して開催した本展は、明治から現代にいたる25人の日本画の巨匠による、墨を主に用いて表現された名品50点を展示した。墨の多彩な表情のうちに、近代日本画史の一側面をたどるとともに、墨を用いた表現の現代における意義を再考しようとした展観であった。水墨画特有の深い精神性を体感するにふさわしい名品の数々に、鑑賞者の妙味はいやが上にも高まった。

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開館15周年記念
工芸作品と図案 −創造への思考−

   
会 期 平成11年1月4日〜1月31日
主 催 石川県立美術館
展示室 第7・第8・第9展示室
   
作者の思いがどのように生まれ、結実するかを総合的に見るために、通常はあまり目にすることのない図案とともに作品を展示した。当館の館蔵品を中心として、図案制作者と実制作者とが別であった明治時代の『温知図録』にはじまり、作者自身が図案を習練のためのものとして重視するようになった近・現代にいたる図案を展示した。石川の工芸の奥深さをあらためて感じさせる展観として、好評を博した。

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前田利家没後400年
利家が生きた桃山時代の美術
   
会 期 平成11年4月24日〜5月23日
主 催 石川県立美術館
共 催 北國新聞社
展示室 第2・第7・第8・第9展示室
   
加賀藩祖前田利家が没して400年にあたることから企画されたもので、利家が活躍した桃山時代の美術の諸相に的を絞り、「桃山障屏画の世界」「南蛮との出会い」「桃山の工芸」「幽玄の世界」「桃山の覇者と前田利家」「前田利家」という6つのテーマで作品を展示した。重要文化財25点を含む162点が出品され、豪華絢爛、開放的で溌剌とした夢の世界が時を超えて現出された観があった。県内はもとより、遠方からの来館者も多く、好評を博した。

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