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開館10周年記念特別展 
グルノーブル美術館所蔵
アングルからマチスまで
          
   
会 期 平成5年6月5日〜6月27日
主 催 読売新聞社・テレビ金沢・美術館連絡協議会・石川県立美術館
後 援 外務省・文化庁・フランス大使館・石川県・富山県・福井県・金沢市各教育委員会・NHK金沢放送局・北日本放送・福井放送・エフエム石川
展示室 第7・第8・第9展示室使用
   
 フランス南東部にあるグルノーブル美術館は、西洋近代美術の宝庫といわれ、規模・内容ともに、パリの国立近代美術館に匹敵するフランス屈指の美術館として知られる。
 本展は石川県立美術館開館10周年を記念し、同館が誇るコレクションより西洋絵画史上、さん然と輝いた19〜20世紀に焦点を当て、その流れが一目で理解できるよう、秘蔵の名品(絵画・彫刻・陶芸)176点で構成したもので、アングル、ドラクロア、ミレー、モネ、ゴーギャン、マチス、ピカソ、シャガール、ロダン、マイヨールなどこの時代、流派を代表するなじみの深い作家を中心に、ほとんどが日本初公開の作品ばかりであった。

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第3回陶芸ビエンナーレ’93

 
会 期 平成5年7月9日〜7月18日
主 催 北陸中日新聞・石川テレビ放送・石川県立美術館
後 援 石川県教育委員会・金沢市教育委員会・NHK金沢放送局・エフエム石川
展示室 第7・第8・第9展示室使用
   

 
豊かな風土と長い伝統に育まれた日本の陶芸は、趣の多彩さと繊細精緻な技巧を誇り、国際的にも高い評価を博している。 一方、現代美術の多様な様式は、やきものの分野にもおよび、実用から離れた造形的な作陶も、陶芸界に確固たる地位を築きつつある。
 本展は、土と炎の生み出すこの芸術の、個性と創意の自由な表現力を発揮する舞台となればとの願いを込めて開催するもので、今回で3回目を迎えた。
 全国30都道府県より336点の作品が寄せられ、うち101点が入選した。本県関係では米山央氏が奨励賞を、藤井一範氏が佳作賞をそれぞれ受賞するなどにより、地元における関心も高かった。

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中国5000年の秘宝
北京故宮博物院展
   
会 期 平成5年8月28日〜9月26日
主 催 北國新聞社・テレビ金沢・日中友好開館・石川県立美術館
展示室 第7・第8・第9展示室使用
   
 中国の歴代皇帝の優れたコレクションや近年の中国各地の発掘品など、その膨大な収蔵品で知られる北京の北京故宮博物院。
 その収蔵品の中から、中国の歴史と美術を語る青銅器・玉器・陶磁器・七宝・漆器や皇帝の宝座など99件に清朝6代目の皇帝である乾隆帝の書斎であった三希堂の実物大の複製、並びに故宮博物院の模型など2件を加え、101件・190点を一堂のもとに公開した。
  ①悠久の歴史と美術を語る秘宝、②華やかな宮廷文化の大きく二つの柱で構成し、中国の美術の神髄と華麗な宮廷文化に触れる絶好の機会で、連日大勢の人でにぎわった。

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開館10周年記念特別展 
日本美の心
絵画にみる装飾性と抒情性  16・17世紀を中心に
 
 
会 期 平成5年10月1日〜10月24日
主 催 石川県立美術館
展示室 第7・第8・第9展示室使用
   
 日本の絵画は、16世紀後半から17世紀全般の150年間に著しい発展をとげた。そしてこの時代はまた、政治、経済、文化の諸分野において今日言うところの「日本的なるもの」の原型が確立した時期でもあった。
 本展は、この絵画の「偉大な世紀」の本流である障屏画の展開にスポットを当て、日本美の特質について展望することを主旨とした。
 展示の構成で特筆されるのは、従来の絵画史が桃山時代に制作された金碧障屏画を、時代精神を如実に反映したものとして特別に位置づけてきたのに対して、近年の研究成果を踏まえて、室町時代末期から江戸時代初期に至る絵画の展開を、装飾性、抒情性、綜合という新たな視点から捉えなおしたことである。

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開館10周年記念特別展
石川の美術
−明治・大正・昭和の歩み−
 
 
会 期 平成6年1月4日〜2月6日
主 催 石川県立美術館
展示室 第3・第4・第5・第6・第7・第8・第9展示室使用
   
 石川県は、江戸時代において加賀藩により多彩な美術工芸が育成され、明治維新の後、今日までその伝統が受け継がれてきた。絵画・彫刻・工芸それぞれの分野で新たな発展がなされた結果、独自の美術風土が形成されてきている。
 本展では、このような石川県の美術史を、明治・大正・昭和の三つの時代における展開を包括的に検証するとともに明日への展望の糧となることを期したものであった。その結果、1・2階あわせて7つの展示室に305点の作品を展示するという、当館主催展覧会では最大規模のものとなった。
 1階第7展示室を明治、第8・9展示室を大正から昭和前期、2階第3〜6展示室を昭和後期として構成した。
 当館のこれまでの調査研究活動が集約された、地域の総合的な近現代美術史の初めての展観であり、また来館者の多くが美術史の醍醐味を十分に堪能するなど、大きな成果を上げた展覧会であった。

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