豊かな風土と長い伝統に育まれた日本の陶芸は、趣の多彩さと繊細精緻な技巧を誇り、国際的にも高い評価を博している。 一方、現代美術の多様な様式は、やきものの分野にもおよび、実用から離れた造形的な作陶も、陶芸界に確固たる地位を築きつつある。 本展は、土と炎の生み出すこの芸術の、個性と創意の自由な表現力を発揮する舞台となればとの願いを込めて開催するもので、今回で3回目を迎えた。 全国30都道府県より336点の作品が寄せられ、うち101点が入選した。本県関係では米山央氏が奨励賞を、藤井一範氏が佳作賞をそれぞれ受賞するなどにより、地元における関心も高かった。