わが国の陶芸は優れた伝統と秀でた技術を誇り、国際的にも極めて高い評価を受けている。 多様化する現代美術の動向に対応し、陶芸部門の新たな可能性を切り開くため、ビエンナーレ方式により、広く全国から作品を公募し、創造性豊かな作家を顕彰すると同時に、現代の日本陶芸の発展に寄与する事を目的にして1989年より開催された展観で、名古屋・笠間・岡山・金沢を巡回して高い評価を得た。 第1回目の出品者が、作品公募の広報の不徹底などから、愛知県に集中したが、今回は総数こそ前回を下回るものの、32都道府県よりの応募があり、全国的に浸透したものと思われる。 金沢美大大学院生の池田晶一氏がグランプリを受賞し、小松の田島正仁氏が佳作に入賞するなどして、地元の関心は高かった。