没後400年記念 高山右近とその時代  第7〜第9展示室
  平成27年1月4日日曜日〜2月8日日曜日 会期中無休         
     
 
高山右近とその時代 
 
     
     
 

 高山右近(1552〜1615)は織田信長、豊臣秀吉に仕え、武将としての傑出した能力は秀吉をはじめ諸将から高く評価されました。また、千利休の高弟として茶人としても活躍し、同時にキリスト教布教にも尽力しました。
 1587年、秀吉のキリシタン禁令により棄教を拒否したことで領地を没収され、翌年、右近と親交が深かった加賀藩祖・前田利家により金沢に迎えられます。利家の死後は加賀藩二代藩主・利長により家老扱いを受け、金沢城修築、高岡城築城などに手腕を発揮したと伝えられています。また利休高弟として茶の湯を広める一方、追放されたキリシタン武将(内藤如庵、浮田休閑)を前田家客将に世話するなど、1614年徳川家康のキリシタン禁令によるマニラへの追放まで、ささやかながら布教活動を続けました。
 2015年2月3日は、高山右近没後400年の節目にあたります。本展はそれを記念して、右近が生きた戦国時代から天下統一に至る激動の時代を貴重な資料、作品によって重層的な視点から捉え直し、右近の生涯と人物像に新たな光を当てることを趣旨として、右近が晩年の26年間を過ごした金沢で開催するものです。

◆展示構成
 ①高山右近の遺品や歴史資料
 ②千利休やその高弟たちなど、当時の有力な茶人に関わる茶道美術
 ③西洋文化の影響を反映した16世紀から17世紀の、いわゆる南蛮美術
 ④石川県をはじめ北陸地方に伝来したキリシタン遺物
 など総計約100点
 ※1月21日水曜日、閉館後に一部作品の展示替を行います。

◆関連イベント
 ミュージアム・コンサート(要申込)
  「平井み帆チェンバロ・リサイタル 鍵盤音楽でたどる『高山右近とその時代』」
  演奏/平井み帆氏(チェンバロ、トーク)
  日時/1月12日(月・祝) 午後1時30分 ※申込はすでに締め切っています

 百万石の文化講座 第3講(聴講無料)
  「高山右近と藩老横山家の交わり」
  講師/石川県金沢城調査研究所所長 木越隆三氏
  日時/1月25日(日) 午後1時30分

以上、会場は当館ホール

◆土曜講座(聴講無料、会場は当館講義室、午後1時30分より)
 1月10日 「高山右近とその時代Ⅰ ザビエルの布教がもたらしたもの」村瀬博春(学芸第一課担当課長)
 1月17日 「高山右近とその時代Ⅱ 花開く南蛮文化」村瀬博春(学芸第一課担当課長)
 1月24日 「前田家と利休七哲」高嶋清栄(学芸第二課長)
 1月31日 「高山右近とその時代Ⅲ キリスト教信仰のゆくえ」村瀬博春(学芸第一課担当課長)

◆ギャラリートーク(観覧料が必要です)
 会期中の毎週日曜日、午前11時から当館学芸員が行います。
 (1月4日、11日、18日、25 日、2月1日、8日)

◆観覧料

  個人 団体(20名以上)
一般 1,000円 800円
大学生 600円 500円
高校生以下 300円 200円
 
     
南蛮屏風   
重要文化財「南蛮屏風」南蛮文化館蔵               
悲しみの聖母画像   伝高山右近所用チョッキ
 

       「悲しみの聖母画像」南蛮文化館蔵       「伝・高山右近所用チョッキ」カトリック大阪大司教区蔵         

 
 
聖母像         午後の町
 
 

        「聖母像」石川・本行寺蔵              「織部南蛮人燭台」サントリー美術館蔵                   

 
     
 
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