展覧会のご案内
     
 平成25年7月26日(金)〜8月25日(日)会期中無休
  エミール・クラウスとベルギーの印象派  
 
エミール・クラウス「野の少女たち」 
 
 
エミール・クラウス「野の少女たち」
1892頃 個人蔵
Photo:Hugo Maertens
 
 

 まばゆい光の中に映し出される、移ろいゆく自然を明るい色彩で描き、その後の美術運動に大きな影響を与えた印象派は、連作「睡蓮」が名高いモネやルノワールの甘く美しい女性像など、日本でもよく知られています。本展は発祥地フランスとは違った、独自の発展を遂げたベルギー印象派と、その中心人物であったエミール・クラウスをご紹介するものです。
 画家、グラフィックアーティストとして活躍したエミール・クラウスは、フランドルの西部ワレヘムの小さな村で生まれ、アントワープの美術学校に学びました。当初は古典的な作風で、フランスでも高い評価を得ていましたが、印象派に大きな刺激を受け、光の探求・描写を理想にかかげた「ルミニスム(光輝主義)」のグループ「生と光」を結成し、多くの画家たちが参加しました。
 ベルギーでは神話や聖書でなく、自分たちを取り巻く現実—自然を描写する写実主義が比較的早くから生まれており、印象派受容の土台はできていました。当時最先端の前衛美術であった印象派は、ベルギーでは急進的な芸術運動というよりも自然描写法として、学術的な方法を確立していた新印象派とほぼ同時に受け入れられ、土着の写実主義と相まった独特の表現が生まれました。
 本展ではエミール・クラウスと、ルミニスムに賛同した画家たちの作品に加えて、ベルギー印象派に多大な影響を与えたフランス印象派、モネやピサロの作品、さらにクラウスに師事した二人の日本人画家、児島虎次郎と太田喜二郎を展示し、自然に寄り添う新しい表現を目指したベルギー印象派を紹介します。

主な展示作品
エミール・クラウス「晴れた日」、ジョルジュ・レメン「若い女性とさくらんぼ」、クロード・モネ「霧の中の太陽」(ウォータールー橋)、太田喜二郎「乳売りの女」、児島虎次郎「和服を着たベルギーの少女(2)」、エミール・クラウス「レイエ川を渡る雄牛」
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会期 平成25年7月26日(金)〜8月25日(日) 会期中無休
開館時間 午前9時30分−午後6時 
※入場は閉場時間の30分前まで
主催 北陸中日新聞、石川県立美術館、石川テレビ放送
後援 ベルギー大使館、公益財団法人フランダースセンター、石川県、金沢市、同市教育委員会、エフエム石川
協賛 KLMオランダ航空
関連事業 講演会 8月11日(日)午後2時より
(開場は午後1時30分〜)
「印象派 〜フランス・ベルギー・日本〜」
講師:冨田章氏(東京ステーションギャラリー館長)
場所:美術館内講義室
先着100人(聴講無料)
お問い合わせ 北陸中日新聞事業部 Tel:076(233)4642

観覧料

一般

高・大生 小・中生
当 日

1100円

700円

500円

前売り・団体

900円

500円

300円

前売り券取り扱い場所
中日サービスセンター、香林坊大和、音楽堂チケットボックス、中日文化センター、高瀬商店、
アピタ松任、うつのみや各店、チケットぴあ(Pコード765-757)で発売。北陸中日新聞販売店でも取り次ぎます。

※団体は20名以上。県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
※65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方(一名まで)は団体料金でご覧になれます。

 
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