古来より加越能(加賀・越中・能登)と呼ばれ、独自の文化を育んできた石川・富山は、加賀藩の文化政策による文化的発展が明治維新で途絶え、美術工芸に従事する人々は大きな打撃を受けました。しかし、その後、伝統文化を復興する明治政府の政策と、多くの人々の尽力により、再びこの地の美術工芸は力を取り戻し、現代まで技術や歴史、創作への思いが受け継がれています。
本展では、大きく転換する明治期を起点に、現代に至る石川・富山両県の美術工芸の展開と現在の状況を、名匠・名工の対照などを織り交ぜて紹介します。
各ジャンルの作家と作品の内訳は、日本画28作家・29点、油彩画25作家・28点、彫刻18作家・19点、工芸51作家・51点(陶磁12、漆工17、染織3、金工15、木工3、截金1)で、全122作家、127点の展示です。また122作家中、石川は86作家、富山は36作家となっています。
かつて長く前田家の政策を受けてきた石川・富山両県の近現代作家の作品を対照するという展覧会は、当館では初めて開催するものです。優れた作家達の違いと共通性をご覧いただき、風土と美術の関連性や今後の展望などに思いを馳せていただければ幸いです
開館時間 |
午前9時30分−午後6時
※入場は閉場時間の30分前まで |
休館日 |
なし、会期中無休 |
主 催 |
石川県立美術館 |
共 催 |
北國新聞社 |
後 援 |
石川県教育委員会、富山県教育委員会、金沢市教育委員会、NHK金沢放送局 |
観覧料
観覧料 |
一般 |
大学生 |
高校生以下 |
個人料金 |
1000円 |
600円 |
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団体料金 |
800円 |
500円 |
200円 |
※2階コレクション展示と前田育徳会尊經閣文庫分館もご覧になれます。
※団体は20名以上。県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。 |