4月26日(土)〜5月25日(日)会期中無休
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北野恒富展 −金沢が生んだ美人画の巨匠−


 日本画家・北野恒富は、明治13年金沢に生まれました。小学校を卒業すると、銅版木版書画の版下業をしていた西田助太郎に入門し、版下彫刻に従事しました。またその頃、市内の寺の住職から、漢学や南画も学んでいます。その後、版画の彫り師のもとを転々とし、明治30年、彫刻師中山駒太郎に伴われて、北國新聞の彫刻部に勤めるようになり、かたわら新聞の挿絵を研究しました。

  18歳で大阪に出て、浮世絵の流れをくむ稲野年恒に学び、明治43年の文展に入選、一躍全国にその名を知られるようになります。また、横山大観に私淑し、画壇で頭角を現してきていた、同年代で東京出身の野田九浦の知遇を得、本格的に画技を磨いていきます。

 大正に入ると、アール・ヌーヴォーの影響を受けたポスターなども制作し、評判を呼びました。本画では、活動の舞台を院展に移し、第1回展から出品し、数々の名作を生み出し、大阪の中心的な院展作家として活躍していきます。

 本展は、恒富の艶麗な美人画の世界を主要展覧会の出品作を中心に、ポスターや素描、挿絵を含む約110点で紹介します。



三味線

  主な出品作品
   願いの糸 大正3 木下美術館
   淀君 大正9 耕三寺美術館
   宵宮の雨 昭和3 大阪市立美術館
   いとさんこいさん 昭和11頃 京都市美術館   
講演会「北野恒富とその時代 −金沢に生まれた美人画の巨匠−」
     (講師・加藤類子 氏:池坊短期大学教授、元京都国立近代美術館主任研究官)
    日時  4月27日(日) 午後1時30分〜
    会場 石川県立美術館ホール      聴講は無料です
 ◆観覧料=一般800円 (650円) 大学生600円 (500円) 高中小生300円 (200円)
                    (  )内は20名以上の団体料金
 
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