4月23日(土)〜5月15日(日)会期中無休
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石川県立美術館の精華 −近年の収蔵品から−


 石川県は、江戸時代から加賀藩主前田家の保護育成政策により文化の華が開き、その伝統が今日まで継承されています。そして作家の層が厚く、水準の高い美術工芸の盛んな地域として知られています。当館では、石川県の伝統的な芸術的個性を生かした地方色豊かな美術館として、古美術品や石川県にゆかりのある作家の作品を中心に収蔵、展示してきました。

 さらに購入や寄附により、毎年新しい作品を収蔵しており、主に常設展示室(現在のコレクション展示室)でご紹介してきましたが、これまで新収蔵品をまとめて展示する展覧会は開催しておりませんでした。

 また、一般にはあまり知られておりませんが、当館の重要な事業の一つとして、修復事業があります。平成9年に当館の付属施設として設置された石川県文化財保存修復工房では、文化財等の保存修復や、それらに関連する調査研究、そして文化財修復技術者の育成などが行われています。当館収蔵品についても、より良好な状態で保存・展示すべく、必要な作品には復元を含めた保存修復が行われています。

 本展は、古美術と近・現代の絵画・彫塑・工芸各部門の、この10年の新収蔵品と修復作品を一堂のもとに展示し、当館の作品収集と保存修復事業への理解を深めていただくことをねらいとして開催するものです。

蒔絵螺鈿白楽天図硯箱

県文 蒔絵螺鈿白楽天図硯箱
 尾形光琳



  主な出品作品
   県文 源氏物語図屏風 伝岩佐又兵衛
   樹間に遊ぶ色絵飾皿 二代浅蔵五十吉
   友禅訪問着「あじさい」 木村雨山
   望郷を歌う(故高英洋に) 鴨居玲
   経堂への道 石川義
   MiserereⅥ 中村晋也
       
 
 ◆観覧料=一般800円 (600円) 大学生600円 (400円) 高中小生300円 (200円)
コレクション展示を含む全館の観覧料金です。(  )内は20名以上の団体料金
   
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