8月24日(木)〜9月24日(日) 会期中無休
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●特別陳列 日本画家 百々俊雅の世界

 昭和14年、大阪市に生まれた百々氏は、高校生の頃、雑誌で京都の日本画家・西山英雄氏の躍動感あふれる絵に出会って感動し、絵の道に進みます。
  34年に金沢美術工芸大学美術学科絵画専攻日本画に入学して研鑽を積み、在学中に現代美術展で最高賞を受賞したり、全関西展に出品するなど、活発に制作活動を行っていきました。
  38年に卒業した後、一時期、朝日新聞大阪本社広告部デザイン室に勤めながら制作を続けて、46年には日展に初入選しています。

  その後、52年に、当時金沢美術工芸大学で教鞭を執っていた西山氏に誘われて母校に赴任することになり、以来、平成16年まで熱意を持って後進の育成にあたりました。その間、平成元年には日展で特選を得るなど、日展を中心に作品を発表、自己の画風を着実に形成していったのです。

 百々氏のモティーフは、主に現代に生きる女性であり、作者の身近に接した豊かな自然や、現代都市の営みを背景にして、鮮やかな色彩と装飾的な構成によって、華麗でしなやかに表現されています。中には、母子の麗しい情愛を感じさせる作品もみられ、作者の暖かいまなざしや生きる喜びが、画面から伝わってくるようです。

 本展は、百々氏の代表作を一堂に展示し、その画業を振り返るとともに、氏の華やかな現代の女性美の世界をご覧いただこうとするものです。



日曜日 1993



夢想  1989

百 々 俊 雅 (どど としまさ)氏 略 歴
昭和14(1939)
1月3日、大阪市天王寺区に生まれる
34 (1959)
金沢美術工芸大学絵画専攻日本画入学
36 (1961)
全関西美術展 初入選
38 (1963)
同校卒業 西山英雄に師事
43 (1968)
日春展初入選
46 (1971)
日展初入選
52 (1977)
金沢美術工芸大学講師
55助教授  平成2教授
58 (1983)
日春展奨励賞
59 (1984)
采グループ結成(西山英雄門下生)
平成元(1989)
日展特選
5 (1993)
菅盾彦大賞展準大賞
16 (2004)
金沢美術工芸大学退官 同学名誉教授
講演会 「日本画と私」(講師・百々俊雅氏)は9月3日(日)午後1時30分〜
会場 当館ホール、聴講無料
 ◆観覧料=一般350円 (280円) 大学生280円 (220円) 高校生以下無料
(  )内は20名以上の団体料金
*常設展観覧料に含まれます。
 
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