Loading
画面を読み込んでいます

ご利用案内 Museum Guide

施設のご案内

石川県文化財保存修復工房

催し物のご案内

只今開催中の催し物はございません。

 

美術館や博物館などで目にしている美術工芸品は、長い年月の間に様々な要因によって傷みが生じます。こうした損傷に対し、その都度適切な修復や保管が行われたことによって、貴重な文化財がその姿を留めてきました。

石川県には藩政時代から受け継がれ育まれた文化的な土壌があり、県内にはさまざまな美術工芸品が遺されていますが、現在は良い状態であっても、いずれは修復が必要となります。美術工芸品の修復には技術の習得のみならず、各々の作品の構造や現在まで行われてきた修復技術等の幅広い知識が不可欠であることから、伝統的な修復の研究や技術者の育成もまた、文化財を良好に保存し長く後世に引き継いでいくための重要な取り組みと言えます。

石川県文化財保存修復工房は平成9年(1997)に石川県立美術館の付属施設として、石川県庁出羽町分室に開設し、これらの事業に取り組んできました。県内のみならず他県からの修復依頼も受けて着実に実績を重ね、国・県・市等の指定文化財の修復にも携わり、伝統的な技術を継承するべく、若い技術者を指導、育成しています。

建物の老朽化に伴い、平成28年(2016)には広坂別館の隣接地に新築移転し、大型の文化財修復にも対応できるように、装潢文化財の修復室は可動式分割壁を設置し、漆工芸の盛んな石川ならではの漆工芸修復室も新設しました。北陸における文化財保存修復の拠点として、今後とも努力を続けていく所存です。

館内施設
修復工房見学スペース

表具修復室・漆工芸品修復室で行われる修復作業をガラス窓越しに見学することができます。またタッチパネル式のディスプレイでは、細かい修復作業の様子を動画でご覧いただけます。

表具修復室

掛軸、屏風、古文書等の修復を行う部屋です。第1室と第2室の間仕切り壁は可動式で、大型作品の修復作業にも対応できます。

漆工芸品修復室

漆工芸品の修復を行う部屋です。特に注意が必要な仕上げ作業は、奥の部屋で行います。

【動画】よみがえった文化財!

修復工房で修復した文化財について、修復の手順やポイントを紹介する動画を公開しております。
※YouTubeへのリンクとなります。

【古文書】石黒信由関係資料 の修復作業

【古文書】石黒信由関係資料(国指定重要文化財)
所蔵:一般財団法人 高樹会、射水市新湊博物館保管(富山県射水市)
加賀藩ゆかりの測量家・石黒家に伝わる絵図や古文書

【掛軸】印鑰明神垂迹図 の修復作業

【掛軸】印鑰明神垂迹図(石川県指定有形文化財)
所蔵:印鑰神社(石川県七尾市)
「印」と「鑰(かぎ)」の神を描いたもののうちでは石川県内最大・最古級の掛軸

【屏風】日月図屏風 の修復作業

【屏風】日月図屏風(富山県指定有形文化財)
所蔵:勝興寺(富山県高岡市)
太陽と月を中心に、永続する四季の移り変わりを描いた屏風

【絵馬】粟崎八幡神社奉納絵馬 の修復作業

【絵馬】粟崎八幡神社奉納絵馬(金沢市指定有形民俗文化財) 
所蔵:粟崎八幡神社(石川県金沢市)
北前船を描いた県内最大級の大型の絵馬

館内案内

開館時間 午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日

年末年始(12月28日~1月3日)

※ただし諸行事のために休館することがありますので、ご来館の際はあらかじめご照会ください。
また、修復作業を行っていない日もありますので、ご了承ください。

文化財修復の受付について

当文化財保存修復工房が修復を行う文化財は下記の通りです。

  1. 国・県・市等の指定文化財
  2. 公共団体が所有する文化財
  3. 美術館・博物館等が所蔵する文化財等
  4. その他上記に準ずる文化財で、石川県文化財保存修復工房運営委員会が必要と認めたもの
お問い合わせ

工房見学、別館施設利用について
[電話番号]076-221-8810 

文化財修復についてのご相談(石川県立美術館)
[電話番号]076-231-7580 [FAX] 076-224-9550

ページの最上部へ