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終了 展覧会

コレクション展 新春優品選 近現代工芸 2019年1月4日(金) ― 2019年2月11日(月)

概要

 新春を迎えるにあたり、近現代工芸の名品の数々をご覧いただきます。本稿では、竹田有恒《萌黄釉裏金彩蔦文鉢》にみられる釉裏金彩技法についてご紹介します。竹田は能美市(旧根上町)に生まれ、京都で修行後、金沢市本多町で開窯します。釉薬と金彩による玉虫色の再現に生涯を捧げ、昭和36年に釉裏金彩の技法を完成させます。竹田の釉裏金彩の特徴は、漆芸技法である平文をヒントに考案したことにあります。釉薬の原料を混ぜた漆を磁器素地面に塗り、金箔や金粉を蒔いた後、特殊なヘラを用いて金を掻き落として大まかな絵柄を表現します。掻き落とした金を再び素地面に蒔き、絵柄にぼかしを加えて奥行きを表現します。素焼きにより漆の成分は燃え尽き、金だけが素地面に融着されます。この一連の工程を繰り返し、最後に透明な釉薬を全面にかけて焼成することで深みのある美しい金彩の表現が生まれます。
 竹田は、正倉院の宝物に使われている平文技法から釉裏金彩技法の着想を得ました。平文について理解するため、重要無形文化財「蒔絵」保持者である大場松魚に目前で技法を披露してもらったそうです。今回の展示では、大場松魚《平文千鳥盛器》も展示されていますので、あわせてご鑑賞下さい。この他にも、抹茶碗を中心とする茶道具や友禅、金工、木竹工の各分野から優れた作品を展示します。どうぞ美術館で、新春のひとときをお過ごし下さい。

開催日時

2019年1月4日(金) ― 2019年2月11日(月)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第5展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 360円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

 

※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。

作品紹介

寺井直次《萌春蒔絵水指》てらいなおじ ほうしゅんまきえみずさし

※一覧の作品画像は実際の比率ではありません。画像をクリックすると実際の比率で拡大画像が表示されます。

作品一覧

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