群像[彫刻]  第4展示室
  平成26年11月27日木曜日〜12月23日火曜・祝日 会期中無休 
 

 群像彫刻は複数の人物・動物などの集合・組み合わせからなる作品で、性格や姿などが異なるモチーフ同士が全体としてひとつのフォルムを形成するとともに、テーマと意志を統合し作品化したものです。本館の群像彫刻作品は、人物2体のパターンのものが中心ですが、人と動物の組み合わせである「満州風景」(吉田三郎作)などのような作品がみえるほか、三美神のように「知」・「情」・「意」を、3人の裸女で象徴させた「和」(畝村直久作)のような3人群像作品。「四高記念像」(吉田三郎作)のように、明治・大正・昭和の各時代をそれぞれの時代の学生さん3人の姿で表した作品。また「山羊を飼う老人」(吉田三郎作)のように1人に山羊2頭を組み合わせた作品。更に「子供群像」(吉田三郎作)のように、横に並んだ大勢の子供の身長の高低を棒グラフの高さに相当させ、横浜市の水道の今日までの発展の様子を示すという珍しい作品もみえるものとなっています。
 展示構成は、人物群像の「群像の人々 〜ひとびと・にんにん〜」。人と動物の混合像の「人と動物 〜物語と情景の中で〜」。抽象作品をも含めフォルムの対比と調和をテーマにする「個と個の相克と協調」。そして「動物群像 〜睦まじい情景〜」です。フォルムの融合と個性の調和を示す「群像」の多彩な展開をお楽しみ下さい。

群像
 No. 作  品  名 作 者 名 制作年 初 出 展 受 賞 材 質
1 石川光明 明治  
2 畝村直久 昭和36年 第4回新日展文部大臣賞 ブロンズ
3 新しき拓人 畝村直久 昭和15年 奉祝展 ブロンズ
4 坂担道 昭和48年 第5回改組日展 FRP
5 焦土を行く 坂担道 昭和45年 第2回改組日展 FRP
6 都賀田勇馬 昭和4年   ブロンズ
7 栗鼠 沼田一雅 明治   ブロンズ
8 青銅猿置物 沼田一雅 明治27年頃   ブロンズ
9 軍鶏 長谷川八十 昭和52年 第31回二紀展 ブロンズ
10 かたらい 松田尚之 昭和55年 第12回改組日展 ブロンズ
11 散華 松田尚之 昭和58年   石膏
12 姉妹 横山豊介 平成16年 第36回改組日展 FRP
13 山羊を飼う老人 吉田三郎 昭和18年 第6回新文展 ブロンズ
14 四高記念碑 吉田三郎 昭和32年   ブロンズ
15 子供群像 吉田三郎 昭和29年   ブロンズ
16 春日 吉田三郎 昭和32年   ブロンズ
17 緑蔭 吉田三郎 昭和33年   ブロンズ
コレクション展示
1 若い都会の女 畝村直久 昭和7年 第13回帝展特選 ブロンズ
2 若日の影 矩 幸成 昭和44年 第1回改組日展内閣総理大臣賞 ブロンズ
3 裸婦 木下 繁 昭和57年 第14回改組日展 ブロンズ
4 歌姫 得能節朗 昭和59年 第16回改組日展会員賞 ブロンズ
5 ミゼレーレⅥ 中村晋也 平成8年 第28回改組日展 ブロンズ
6 松田尚之 昭和17年 第5回新文展 ブロンズ

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