色絵磁器の名陶 九谷焼 第2・8・9展示室
  平成27年3月6日(金)〜3月20日(金) 会期中無休         
     
 
色絵磁器の名陶 九谷焼 
 
     
     
 

 江戸時代、明暦年間に興った九谷焼。古九谷に始まり、後世に再興九谷といわれる金沢の春日山窯、
小松の若杉窯、小野窯、江沼の吉田屋窯、宮本窯、永楽窯など数多くの特色ある窯が開かれました。
 江戸末期から明治初期にかけて、寺井の九谷庄三が繊細で華麗な彩色金襴手を広め人気を呼び、海外にも輸出されるようになり、明治以降の九谷に大きな貢献を果たしました。その後伝統は脈々と受け継がれ、昭和50年には伝統的工芸品産業に、翌51年には石川県無形文化財の指定を受けています。
 九谷焼の命ともいえる上絵付には、緑・黄・赤・紫・紺青の五彩が使われ、古九谷風、吉田屋風、永楽風、庄三風などその画風は多岐にわたります。
 本展では、北陸新幹線開業を記念し、石川を代表する工芸のひとつ、九谷焼の流れを概観します。江戸・明治・大正・昭和それぞれの時代を代表する九谷の優品とともに、現代の九谷である「伝統九谷焼工芸展」とあわせてご鑑賞いただき、その魅力を感じ取っていただきたいと思います。

■会場
第2展示室/江戸時代の九谷焼
第8・9展示室/明治から現代にいたる九谷焼

■主催
 石川県立美術館

■協力
 石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会

【同時開催】
■第38回伝統九谷焼工芸展
 3月6日(金)〜20日(金) 第7展示室
 九谷焼技術保存会が主催する、現代の九谷焼の公募展です。
■九谷茶碗まつり in 金沢
 3月14日(土)〜20日(金)
 当館ロビーにおいて、石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会による即売会が開かれます。

【関連企画】
■講演会とコンサート
 3月14日(土)午後2時〜3時30分頃
 会場/美術館ホール(定員200名)、申込不要
 いしかわ子ども邦楽アンサンブルによる合奏、石川県箏曲連盟による演奏
 人間国宝 吉田美統氏による特別講演会です。

■観覧料

  個人 団体(20名以上)
一般 500円 400円
大学生 300円 200円
高校生以下 無料
 
     
青手桜花散文平鉢   布袋   
      石川県文「青手桜花散文平鉢」古九谷 江戸17世紀   石川県文「色絵布袋図平鉢」古九谷 江戸17世紀
悲しみの聖母画像   伝高山右近所用チョッキ
 

      清水美山 「色絵金彩花詰蓋物」明治42年頃       「色絵万年青図平鉢」吉田屋窯 江戸19世紀        

 
 
聖母像         午後の町
 
 

        三代徳田八十吉 「耀彩鉢 極光」平成4年        初代中村秋塘 「色絵青海波貝文花瓶」大正4年                   

 
     
 
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