特集 ふれる美術・日本画優品選  第6展示室
  平成25年11月20日(水)〜12月15日(日) 会期中無休          


特集 ふれる美術

  目のご不自由な方はどのように絵画を鑑賞されるのでしょうか。また鑑賞いただくためにはどのような方法があるのでしょうか。 平成21年、こうした問いに答えるべく「遠き道展−伝えたい日本画の今−」と題した展覧会を開催し、視覚障害者の方に絵画作品の鑑賞を楽しんで頂くための、様々なアプローチを試みました。
 その時に行われた視覚障害を補う鑑賞方法は、大別すると二通りです。一つは説明を通して作品と向き合う方法で、「音声ガイド」や「ボランティアガイド」という方法がとられました。もう一触察といわれるものです。これは本画の縮尺レリーフなどに触れることで、作品像を把握しようとする試みです。
 本特集では、「遠き道展」の主催者より寄託された日本画作品、付属のレリーフなどを展示します。 また彫刻分野からは当館所蔵の、ブロンズ、FRP、石など素材の違う作品を6点出品します。こちらも直に触れてみて質感やボリュームなどを感じ取り、彫刻の魅力を味わって頂きたく思います。
 本特集で展示する彫刻や日本画のレリーフは、視覚障害者の方だけでなく晴眼者の方も直に触れて頂くことが出来ます。


No.  作  品  名  作  者  名  制 作 年  初 出 展  受 賞  形 体
 ふれる美術(日本画)
1 神灯に包まれて 梅原幸雄 平成4 最高第77回院展 日本美術院賞
2 迦楼羅07-2 岡村桂三郎 平成19 個展 2曲1双
3 空の底 加藤 晋 平成13 改組第33回日展
4 問い 川崎麻児 平成9 改組第29回日展
5 献灯 高橋天山 平成4 再興第77回院展 奨励賞
6 酒場 西田俊英 平成10 再興第83回院展
7 夜明け前 依田万実 平成6 改組第26回日展
 ふれる美術(彫刻)
8 石鈴 北川 薫 昭和45    石彫
9 ひだまり 木村珪二 昭和44   プラスチック
10 栗鼠 沼田一雅 明治   ブロンズ
11 鹿 都賀田勇馬 昭和14   ブロンズ
12 朋友 野口嘉光 昭和34   セメント
13 首(男) 米林勝二 昭和28   石膏
 秋の優品
14 生韻 石川 義 昭和62 改組第19回日展
15 21stC 水の星 稲元 実 平成12 改組第32回日展
16 幻花 梅川三省 昭和40 再興第50回院展
17 魔術師 坂根克介 昭和56 改組第13回日展
18 下村正一 昭和60 改組第17回日展
19 かえりみち 西 敏彦 平成7 改組第27回日展 特選
20 中出信昭 平成12 改組第32回日展
21 澄秋 畠山錦成 昭和33 第1回新日展
22 刻の堆積 古澤洋子 平成15 改組第35回日展 特選
23 曲子光男 昭和53 改組第10回日展