コレクション展示 油彩  
第3展示室
  鴨居 玲 —蠢く—   9月13日(金)〜10月14日(月・祝)

 今回の特集では、鴨居の人物作品を主体に遺愛品を加えて構成いたします。単一像や複数の人物像の多くは、キャンバスの中心を避けて配置され、不安定な動感と緊張感を表出しています。
 群像では「静止した刻」や「1982年私」のように、一対多という構図も見られます。これはキリストの最後の晩餐図でよく描かれる、キリストと使徒たち、あるいはユダと他の使徒たちの構図を参考にしたものといえます。興味深いのは男たちの視線がかみ合わないことです。同じものを見ているようで違うのです。仲間のようで実は一人。孤独な存在が描かれています。
 さて、今回は初出の資料と作品を紹介します。鴨居が酔って自分の生き死について書いた書付、大変な乱筆になっています。そして、金沢美大を卒業後の神戸時代に、婚約者に頼まれて制作した花飾りをつけた女性の横顔の絵皿、ぜひご覧ください。

 第3展示室  特集 鴨居 玲 −蠢く(うごめく)−
作者名 作品名 制作年 初出展 受賞
1 鴨居 玲 昭和37年  
2 鴨居 玲 マネキン 昭和37年  
3 鴨居 玲 蠢く 昭和37年  
4 鴨居 玲 赤い老人 昭和38年  
5 鴨居 玲 群がる 昭和41年  
6 鴨居 玲 トランプ 昭和41年  
7 鴨居 玲 昭和42年  
8 鴨居 玲 静止した刻 昭和43年  
9 鴨居 玲 蛾と老人 昭和43年  
10 鴨居 玲 ナザレのおばあさん 昭和47年  
11 鴨居 玲 おばあさん 昭和48年  
12 鴨居 玲 月に叫ぶ 昭和48年  
13 鴨居 玲 昭和51年  
14 鴨居 玲 昭和51年  
15 鴨居 玲 望郷を歌う(故高英洋に) 昭和56年  
16 鴨居 玲 1982年 私 昭和57年  
17 鴨居 玲 蜘蛛の糸 昭和57年  
18 鴨居 玲 婦人像 昭和57年  
19 鴨居 玲 酔って候 昭和59年  
20 鴨居 玲 出を待つ 昭和60年頃  
21 鴨居 玲 肖像 昭和60年  
22 鴨居 玲 首吊り 昭和60年  
23 鴨居 玲 自画像 昭和60年  
24 鴨居 玲 絵皿 嫁ぐ人へ 昭和29年  
25   鴨居玲資料    
第3展示室 コレクション展示
1 円地信二 アンティックの部屋 平成2年 第22回改組日展
2 高光一也 フードの女Ⅰ 昭和47年 第4回改組日展
3 高光一也 馬に凭る(B) 昭和55年 第66回光風会展
4 竹沢 基 若い客 昭和57年 第14回改組日展
5 田辺栄次郎 セーヌ川遠望 昭和52年 第23回一陽展
6 富田裕夫 ローテンブルク 平成9年 第59回一水会展
7

中村研一

家居 昭和 36年 第47回光風会展
8 南 政善 黒いタイツ 昭和26年 第37回光風会展
9 宮本三郎 裸女達に捧ぐ 昭和44年 第23回二紀展
10 宮本三郎 熱叢夢 昭和46年 第25回二紀展
11 宮本三郎 昭和47年  
12 脇田 和 連理 平成6年 第58回新制作協会展
 
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