最後の絵師—勝田深氷展
第3展示室
 平成25年 7月25(木)~9月9日(月) 会期中無休 

 最後の浮世絵師と呼ばれた父、伊東深水と洋画家小糸源太郎を師に画業に精進を重ね、昨年七月に急逝した勝田深氷氏(1937−2012)。水野年方、月岡芳年、さらには歌川国芳へと遡る浮世絵派の系統に連なる画家といえます。また、サンフランシスコと本県珠洲市に活動拠点(勝東庵)を構え、日本文化の橋渡しにも精力を注いできました。
 日本絵画の伝統的な技法や精神性を継承した氏の技術、作風そして画業は、現代画壇においては異質です。一芸に達し、それを生業とした意味で「日本画家」というよりは「絵師」という言葉のニュアンスが相応しいのかもしれません。公募展などを中心に中央画壇で活躍する同時代の画家たちと比べ、その存在はあまり知られてはいません。今回の小特集では、現代における氏の画業を、大小約三十点の作品から検証しようとする試みです。

      展示室の様子       
                 
No. 作 品 名 制作年 形態 員数
1 油彩パステル 「カーネーション」 1966 額装 1面
2 油彩パステル 「カーネーション」 1966 額装 1面
3 油彩パステル 「カーネーション」 1966 額装 1面
4 油彩パステル 「初冬」 1973 額装 1面
5 箱絵 「紅白梅」 1991 1個
6 箱絵 「早春」 1991 1個
7 弁慶 2000 額装 1面
8 加賀の人 2002 額装 1面
9 団十郎娘 2002 額装 1面
10 フラメンコシリーズ 「赤いドレス」 2002 額装 1面
11 フラメンコシリーズ 「赤いバックのカントーレ」 2002 額装 1面
12 フラメンコシリーズ 「舞台のバイラオーラス」 2002 額装 1面
13 フラメンコシリーズ 「マントン」 2002 額装 1面
14 短冊 「梅」 5枚 2005 額装 1面
15 街中スケッチ 2005   3枚
16 運筆淡彩 「アマリリス」 2006 巻物 1巻
17 運筆淡彩 「菖蒲と紫陽花」  2006 巻物 1巻
18 スケッチ 「牡丹他」  2006   3枚
19 弁慶スケッチ  2006   4枚
20 升絵 「鬼は外福は内」青鬼 2008 1個
24 六枚綴鏡戸 「桜心」 2009 鏡戸 6面
21 鬼(商益々繁盛) 2012 額装 1面
22 鏡獅子 2012 屏風 2曲1隻
23 羽子板   羽子板 1枚
24 雪月花 2003 色紙 3面
25 道具類(パステル、絵皿、絵筆、湯呑、ベネチアングラスなど)     1式
 
 油彩コレクション 優品選  第3展示室
 平成25年 7月25(木)~9月9日(月) 会期中無休 
作者名 作品名 制作年 初出展・受賞
1 円地信二 アンティックの部屋 平成2年(1990) 第22回改組日展
2 奥田憲三 閑村遅日 昭和54年(1979) 第11回改組日展
3 鴨居 玲 望郷を歌う 昭和56年(1981)  
4 小絲源太郎 春闌 昭和37年(1962) 第1回国際形象展
5 高光一也 フードの女Ⅰ 昭和47年(1972) 第4回改組日展
6 竹沢 基 白い椿 昭和59年(1984) 第70回光風会展
7 中村研一 家居 昭和36年(1961) 第47回光風会展
8 藤本東一良 コンカルノのバルコン 昭和49年(1974)  
9 藤森兼明 アドレーション・ミトロポリス 平成14年(2002) 第34回改組日展
10 南 政善 インドネシアの女 昭和29年(1954) 第10回日展
11 宮本三郎 熱叢夢 昭和46年(1971) 第25回二紀展
12 村田省蔵 昭和50年(1975) 第7回改組日展
13 吉田冨士夫 催眠術’馬 昭和59年(1984) 第38回二紀展
14 脇田 和 連理 平成6年(1994) 第58回新制作協会展

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