企画展

聖観世音菩薩立像
聖観世音菩薩立像 ©飛鳥園  

薬師寺東塔大修理協力 北國新聞創刊120周年記念
石川県立美術館開館30周年記念

 国宝 薬師寺展

 平成25年4月26日[金]—6月23日[日]会期中無休

 
法相宗大本山の薬師寺に白鳳・奈良時代から伝わる宝物の数々を通じて、日本の古代仏教文化の精華を多くの皆様にご堪能いただきます。同時に薬師寺では創建以来唯一現存する国宝東塔の解体作業が一昨年から進められており、その大修理に協力します。
 北國新聞創刊120周年、石川県立美術館開館30周年を記念し、古典彫刻の傑作「聖観世音菩薩立像」、麻布に描かれた独立像では日本最古の彩色画「吉祥天女像」、法相宗宗祖を描いた「慈恩大師像」など、国宝6件を含む薬師寺の至宝44件を展示します。

 
展示作品リスト

聖観音 四天王 聖観音3

聖観音は360度全方向よりご覧いただけます。

駐車場が大変混み合っています。公共の交通機関か最寄りの有料駐車場をご利用下さい。

入場者数7万人を超えました。


ガイダンス 薬師曼荼羅 第9展示室

僧侶によるガイダンスも連日満席です。お早めにお越し下さい。

毎日4時30分過ぎより、僧侶による列品解説があります。時間帯は日によって変わることもあります。

連日大勢のご来場ありがとうございます。会期もあと僅かになりました。

■開館時間___________________________________________

午前9時30分—午後6時  ※入場は5時30分まで

■観覧料____________________________________________

当 日:大人1300円、中高生1000円、小学生700円
団 体:大人1000円、中高生700円、小学生400円     ※団体20名以上

■主催_____________________________________________

国宝薬師寺展金沢展実行委員会/法相宗大本山薬師寺/北國新聞社/石川県立美術館

■学術協力___________________________________________

奈良国立博物館

■後援_____________________________________________

文化庁/石川県/石川県教育委員会/金沢市/金沢市教育委員会/財団法人石川県芸術文化協会/NHK金沢放送局/テレビ金沢/北陸放送/エフエム石川/ラジオかなざわ/ラジオこまつ/ラジオななお/金沢ケーブルテレビネット/ 北陸こうわかい

■関連事業___________________________________________

薬師寺僧侶によるガイダンス/会期中毎日、午前11時、午後1時、午後3時に行います。日によって追加されることもあります。(所要時間:約30分)会場は美術館ホールです。
各時間までに会場にお集まりください。聴講無料です。

■お問合せ___________________________________________

国宝薬師寺展金沢開催委員会事務局:Tel 076−260−3581(北國新聞事業局)
石川県立美術館:Tel 076−231−7580

■お知らせ___________________________________________

本展会期中、当館の駐車スペースは混み合っております。公共交通機関のご利用をお勧めします。
自家用車ご利用の際は、午後4時以降の来館か、周辺の有料駐車場のご利用をお勧めします。

■リンク_____________________________________________

薬師寺 公式ホームページ http://www.nara-yakushiji.com/
薬師寺日記 http://nara-yakushiji.cocolog-nifty.com/blog/

 

 

■主な展示作品_________________________________________
 

国宝 吉祥天女像
©飛鳥園

国宝 吉祥天女像
麻布著色 縦53.0 横31.7
奈良時代 (8世紀)
 
吉祥天は、古代インドの美と豊穣の女神。奈良時代には、この吉祥天の前で年中の罪を懺悔し、災いを祓って五穀豊穣と国家の安泰を祈る、吉祥悔過会と呼ばれる仏教儀式が盛んに行われた。本画像は麻布に描かれた日本最古の彩色画であり、豊麗な天平の彩りを現在に伝えている。

国宝 聖観世音菩薩立像
©飛鳥園

国宝 聖観世音菩薩立像
銅造 像高188.9
飛鳥〜奈良時代 (7〜8世紀)
 
薬師寺東院堂の本尊。金堂に安置される薬師三尊像とならび、日本の上代金銅仏(じょうだいこんどうぶつ)中屈指の名作として名高い。青年を思わせる若々しい表情と、 瑞々しい上半身の抑揚が像の最大の魅力であるが、過度に陥らない装飾美が加味され、像の美しさを引き立てている。

国宝 慈恩大師像
©飛鳥園

国宝 慈恩大師像
絹本著色 縦161.2 横129.2
平安時代 (12世紀)
法相宗の開祖である慈恩大師の代表作として知られる。筆硯を傍らに配すのは、仏典の注釈書を多く残した大師に相応しく、意思の強い表情と堂々とした体躯の表現も、大師の人となりを伝えている。彩色は明るく、裏彩色や隅取りを効果的に用いており、謹直な輪郭線によって大師の姿を明快に描き出している。

国宝 東塔露盤蓋板と東塔伏鉢
©飛鳥園

国宝 東塔露盤蓋板
金銅 幅172.0 高8.2 厚1.5
奈良時代(8世紀)


国宝 東塔伏鉢
金銅 幅103.0 開口部径44.7
高53.0 厚2.0
奈良時代(8世紀)

国宝 東塔 相輪

仏塔は本来、釈迦の没後にその遺骨である仏舎利を埋葬した塚、ストゥーパを模したものである。ストゥーパの構造は、日本の木塔においては最上層の屋根から上方の相輪部に名残を残す。今回展示しているのは、ストゥーパの基盤にあたる露盤の上面を覆う露盤蓋板と、その上に乗る伏鉢で、いずれも天平2年(730)の薬師寺創建当初に東塔の屋根上に乗せられ、昭和25年(1950)からの屋根修理の際に降ろされるまで1300年もの間、風雨に耐えていたものである。