ムナカタとオモテ
第4展示室
 平成25年2月15日(土)〜3月21日(金・祝) 会期中無休


 板画と呼ばれる木版画で世界にその足跡を残した棟方志功。玄土社を主宰し、古典書の臨模と研究をする一方、前衛書を発表、第一線でその表現を追求し続けている表立雲氏。
 この両氏が親交を結んでいたことは、北陸にお住まいの方ならご存じかもしれません。二人の出会いは昭和21年春、当時砺波市に住んでいた表立雲氏が、福光町に疎開していた棟方志功を訪ねたことがきっかけでした。その後、両氏は互いの家を行き来し交流を持つようになります。表立雲が昭和23年に結成した玄土社の研究会にも棟方は顔を出し、自らも絵を描いたり、書を書いたり、首をかしげ、喜んだり、しょげたり、大騒ぎであったといいます。また棟方は「書の径の会」を結成し、大澤雅休、表立雲らと書の世界を開拓しようとしました。 この親交により、表立雲は棟方志功より芸術論、思想の面で影響を受けることとなり、また、棟方にとっても福光での生活や童書との出会いが作風を発展させる契機となりました。「芸術において人やものとの出会いは決定的である」とかつて表立雲が記したように、この両氏の出会いもそれぞれの世界を飛躍させるものであったに違いありません。
   本特集では約25点の作品から、両氏の歩みと力強い造形のエネルギーをご覧いただきます。棟方志功と表立雲氏の展示室における再会をお楽しみください。

No.
作 品 名 制作年  西暦 形態 員数
棟方志功
1
詩韻の柵 昭和5年 1930 額装 1面
2
風神の柵 昭和11年 1936 額装 1面
3
斑鳩譜版画巻 昭和15年 1940 額装 9枚
4
東西南北頌の柵 昭和24年 1949 屏風装 4曲一隻
5
大首の柵 昭和31年 1956 額装 1面
6
照見の柵 昭和32年 1957 額装 1面
7
基督の柵 昭和35年 1960 額装 1面
8
鷺畷の柵 昭和37年 1962 額装 1面
9
参妃貳馬の柵 昭和38年 1963 額装 1面
10
芳松韻の柵 昭和41年 1966 額装 1面
11
壺花の柵 昭和   額装 1面
12
明経韻 昭和   額装 1面
13
書妙菩薩出現韻 昭和24年 1949 軸装 1幅
14
華厳 昭和24〜26年頃 1949〜1951 軸装 1幅
15
棟方志功・大澤竹胎合作 昭和24〜26年頃 1949〜1951 軸装 1幅
16
梟図 昭和24〜26年頃 1949〜1951 軸装 1幅
17
雨ニモマケズ 昭和26年 1951 軸装 1幅
18
棟方志功の葉書 昭和   額装 1面(6セット)
19
扁額墨書「こたん」 昭和   額装 1面
表 立雲
20
万寿無彊 昭和28年 1953 額装 2面
21
甲骨 昭和36年 1961 額装 1面
22
作品42‐A 昭和42年 1967 額装 1面
23
昭和48年 1973 額装 1面
24
?々 昭和52年 1977 額装 1面
25
参差Ⅱ 昭和54年 1979 額装 1面
26
昭和57年 1982 額装 1面
27
昭和58年 1983 額装 1面
28
煌めきの時A 昭和63年 1988 額装 3面
29
未だ定まらず 平成4年 1992 額装 1面
30
独立 平成17年 2004 額装 1面
31
越の細道 平成24年 2012 額装 1面
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