彫刻は「立体造形」であるとともに「空
間芸術」であるともいわれ、作品はどの角
度からも鑑賞の対象であると言えましょ
う。さらに彫刻は、伝統的な「量塊の芸
術」だけに止まらず、内部を見せる作品や
中空の作品や穴が空いて向こう側の景色が
みえるような作品など、見る角度によって
様々に異なる意識を示す作品も多く見える
ものとなっています。
本展は、ぐるりと作品の回りを廻ってい
ただき表裏・内外などで異なりを見せる作
品相貌の変化や作品の回りの風景や光をも
取り込んだ作品など、多様で多彩な表情の
作品をご覧いただくものです。