『夏休み親子で楽しむ美術館−きこえてくるよ』の展示室は、3つのコーナーに分かれています。今回は、その三つのコーナーについてご紹介しましょう。
まず、一つ目は「日本の音」コーナー。何気なく過ごしている日々の中でも、私たちはいろいろな音に囲まれていることに気づいて頂くことができる「きこえてくるよ」導入のコーナーです。日本は四季の変化に富み季節が移るごとに、いろいろな自然の音を聞くことができます。例えば雨、雷鳴、滝、風などの自然の音。また、鳥のさえずりや動物たちの鳴き声などの鳥獣の声、そして虫の声からは季節を感じることもできるでしょう。そんな音探しをしていると、私たちはこんなに音に包まれて生活していることを再認識できることでしょう。そしてこの「日本の音」のコーナーの中では、生活の音なるものも取り上げ、物売りの声、街中での車や足音、人の会話もこのコーナーで感じていただきたいと思います。
二つ目のコーナーは、「セリフを考えてみよう」。人物を取り上げた作品で深く鑑賞する方法の1つは、自分が作品の中の人物になってみることです。このコーナーでは、自分が作品の中のあらわされている人物になって「どんなことを言っているか」セリフを考えてみます。実は、このコーナーであらわされている作品は、人物ばかりではありません。人間ではないものにもなってみてセリフを考える楽しい機会もお楽しみください。
最後のコーナーは「音であらわしてみよう」。何を表現しているのだろうと考えてしまう抽象的な作品が集まるコーナーです。このコーナーでは、作品を音で表現してみることに挑戦です。作品から感じた印象を擬態語などであらわしてみるのはいかがでしょうか。難しく考えずにあなたの感性で気軽にあらわしてみてしてください。 |