特集 刀剣と槍 / 古九谷

  第2展示室
  平成24年2月10日(金)〜3月24日(土) 会期中無休     

 今回は館蔵品、寄託品の中から刀剣と槍を展示します。最初に槍に注目したいと思います。槍の制作が急激に増加するのは、室町時代中期以後と考えられます。そこには、戦闘形態が鉄砲の導入により集団戦となり、最初に鉄砲を撃ちかけた後、騎馬隊が槍を振るって敵陣に切り込み、続いて歩兵が槍ふすまを作って突撃するパターンが定着したことによります。加賀藩祖前田利家が「槍の又左衛門」として武名をあげたように、室町から江戸初期は槍による戦の功名談が数多くあります。そして幕藩体制が確立すると、槍は武家の表道具として威儀の象徴となっていきました。
 
 今回は、鎌倉時代末に越前藤島から加賀に移ったと考えられている槍の名工で、数代にわたって当地で活躍した藤島友重をはじめ、金沢を本拠とし、やはり江戸時代をとおして数代にわたり活躍した信友などを展示します。
刀剣では、江戸時代に加賀の地で作られた、いわゆる加州新刀を中心に展示します。その中には、戦後連合国軍に武装解除の一環として接収された刀剣類のうち、東京都北区赤羽に集められたために、「赤羽刀」と呼ばれていたものが含まれています。「赤羽刀」はその後一部が日本に返却され、所有者不明の数千点が長年東京国立博物館に保管されていました。やがて平成11年に、それぞれの刀剣にゆかりの深い各地の博物館施設に譲与されました。

No.
作品
作者等
 
1
脇指 銘藤嶋友重
藤嶋友重
室町16世紀
2
脇指 銘藤嶋友重
藤嶋友重
室町16世紀
3
脇指 銘加州住藤嶋友重
藤嶋友重
江戸17世紀
4
薙刀 銘藤嶋友重
藤嶋友重
江戸17世紀
5
槍 両鎬造 銘加州住藤嶋友重
藤嶋友重
江戸17世紀
6
槍 両鎬造 銘金澤住藤原信友
信友
江戸17世紀
7
刀 銘加州住兼若
辻村兼若
江戸17〜18世紀
8
刀 銘加州住兼若
辻村兼若
江戸17〜18世紀
9
刀 銘加州住藤原兼若
辻村兼若
江戸17〜18世紀
10
脇指 銘加州住藤原兼若
辻村兼若
江戸17〜18世紀
11
脇指 銘加州住兼若
辻村兼若
江戸17〜18世紀
12
脇指 銘加州住兼若
辻村兼若
江戸17〜18世紀
13
脇指 銘加州住兼若 延宝七年八月吉日
辻村兼若
延宝7年(1679)
14
刀 銘加州住藤原兼重作
木下兼重
江戸19世紀
15
刀 銘加州住藤原清光
清光
江戸18〜19世紀
16
刀 銘加州住藤原清光
清光
江戸18〜19世紀
17
脇指 銘清光
清光
江戸18〜19世紀
18
脇指 銘清光
清光
江戸18〜19世紀
19
刀 銘瑞龍院為 御寄進依 仰奉作之 加州住藤原長次
長次
承応3年(1654)

古九谷
 No.
指定
作品名 
 
制作年代 
 
1
○・□
色絵布袋図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
2
色絵鳳凰図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
3
色絵鶉草花図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
4
色絵鶴かるた文平鉢「
古九谷
江戸17世紀
1口
5
色絵百花散双鳥図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
6
青手樹木図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
7
青手桜花散文平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
8
 
色絵宝尽鷺文平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
9
 
色絵牡丹文平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
10
 
青手石畳双鳳図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
11
 
青手松竹梅文平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口
12
 
青手葡萄図平鉢
古九谷
江戸17世紀
1口

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