特集 刀剣の美 |
第2展示室 |
平成23年2月11日(金・祝)〜3月26日(土) 会期中無休 |
刀剣は武器として制作されたものです。したがって、用を極限まで追求したところに美が現れます。それゆえ「刀剣の美」は装飾的な美ではなく、そうした思いをそぎ落とした凜とした美しさということができます。一般に、鉄は固く鍛えると曲がりにくいが折れやすく、柔らかく鍛えれば折れにくい代わりに曲がりやすいものです。しかし日本刀は、固く折れにくく曲がりにくく、さらに良く切れるという難題を、硬度の異なる鋼を用いて見事に解決しています。 今回は館蔵品、寄託品の中から、正宗を始めとする鎌倉時代から室町時代の比較的よく知られた名刀と、室町時代から江戸時代まで加賀の地で作られた、いわゆる加州刀を約二十口展示します。その中には、戦後連合国軍に武装解除の一環として接収された刀剣類のうち、東京都北区赤羽に集められたために、「赤羽刀」と呼ばれていたものが含まれています。「赤羽刀」はその後一部が日本に返却され、所有者不明の数千点が長年東京国立博物館に保管されていました。やがて平成十一年に、それぞれの刀剣にゆかりの深い各地の博物館施設に譲与されました。今回展示するのは、譲与された後に当館において研磨したものです。室町時代の家次や勝家、勝光の作を江戸時代の兼若らと同時に鑑賞していただけるのは、貴重な機会と言うことができるでしょう。 |
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No. |
作品 |
作者等 |
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1 | 短刀 無名正宗 | 正宗 | 鎌倉14世紀 |
2 | 重要美術品 太刀 銘一 | 景安 | 鎌倉13世紀 |
3 | 短刀 銘国光 | 新藤五国光 | 鎌倉14世紀 |
4 | 太刀 銘貞宗 号日本丸 | 伝 貞宗 | 鎌倉14世紀 |
5 | 脇指 無銘近景 | 近景 | 鎌倉14世紀 |
6 | 短刀 無銘義弘 | 郷 義弘 | 鎌倉14世紀 |
7 | 刀 銘備州長船則光作 永正三年八月 日 | 則光 | 室町 1506 |
8 | 刀 銘藤嶋友重 | 藤嶋友重 | 室町 1446 |
9 | 脇指 銘藤嶋友重 | 藤嶋友重 | 室町14〜16世紀 |
10 | 脇指 銘藤嶋友重 | 藤嶋友重 | 室町14〜16世紀 |
11 | 刀 銘家次作 | 家次 | 室町14〜15世紀 |
12 | 刀 銘家次 | 家次 | 室町16世紀 |
13 | 刀 銘加州藤原住家次 | 家次 | 室町16世紀 |
14 | 刀 銘家重 | 家重 | 室町16世紀 |
15 | 刀 銘勝家 | 勝家 | 室町16世紀 |
16 | 刀 銘勝光 | 勝光 | 室町16世紀 |
17 | 刀 銘勝光 | 勝光 | 室町16世紀 |
18 | 刀 銘清光 | 清光 | 室町16世紀 |
19 | 刀 銘景光 | 景光 | 室町16世紀 |
20 | 石川県指定文化財 刀 銘越中守藤原高平(花押) 元和七年二月日 | 初代辻村兼若 | 江戸 1621 |
21 | 石川県指定文化財 刀 銘加州住兼若 | 三代辻村兼若 | 江戸17世紀 |
古九谷 |
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No. |
指定 |
作品名 |
制作年代 |
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1 |
○・□ |
色絵布袋図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
2 |
□ |
色絵鳳凰図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
3 |
□ |
色絵鶉草花図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
4 |
□ |
色絵百花散双鳥図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
5 |
□ |
青手樹木図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
6 |
□ | 青手桜花散文平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
7 |
色絵宝尽鷺文平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
|
8 |
色絵牡丹文平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
|
9 |
青手椿図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
|
10 |
青手老松図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
|
11 |
青手松竹梅文平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |
|
12 |
青手葡萄図平鉢 |
古九谷 |
江戸17世紀 |
1口 |