展覧会の案内

2009.7月24日(金)〜8月23日(日) 会期中無休 


オルセー美術館・フランス国立図書館所蔵
  フランスの浮世絵師
   アンリ・リヴィエール展

近代日本美術の精華
 

 アンリ・リヴィエール(1864−1951)は、19世紀末に、パリを発信地としてヨーロッパに広がった、“ジャポニスム”に深い影響を受けてフランスで活躍した芸術家です。ジャポニスムとは、日本美術に見られる独特の空間表現や色彩感覚をヨーロッパ芸術に取り入れようとするもので、特に印象派とアール・ヌーボーの作品に強く認められます。
 北斎や広重など、浮世絵の風景画に心酔したリヴィエールは、ブルターニュ地方の風景画を多数残しています。自然の微妙な表情を、素朴で明るく美しい色彩で描き、独自の世界に昇華させました。波、雲、雪や雨などをとらえたその作風は、日本人である私たちにとっても懐かしく、親しみのある感覚を呼び起こします。また、近代都市へと刻々と変貌していくパリの風景を描き、北斎の「冨嶽三十六景」へのオマージュ作品として、版画アルバム「エッフェル塔三十六景」を結実させました。
 2006年、アトリエで保存されていた多くの作品とリヴィエールが生前収集していた浮世絵が、オルセー美術館、フランス国立図書館の所蔵となりました。本展は、これらの作品を日仏で共同研究し、エッチング、木版画、リトグラフ、水彩画、ヴィンテージ写真など約170点を出品する世界初のリヴィエール回顧展です。
 また、リヴィエール自身は日本に大きな憧れを抱きつつも来日はかないませんでしたが、木版の特徴を生かし、共通する版画表現を展開した川瀬巴水や吉田博など、いわゆる「新版画」と呼ばれる大正から昭和初期の名品も合わせて展示いたします。リヴィエールの作品と共にぜひご覧下さい。

開館時間 午前9時30分−午後6時
   ※入場は閉場時間の30分前まで
休館日 なし、会期中無休
主催 北陸中日新聞・石川県立美術館・石川テレビ・NHKサービスセンター
後援 在日フランス大使館・石川県・石川県教育委員会・金沢市・金沢市教育委員会・NHK金沢放送局・エフエム石川
学術協力 フランス国立図書館・オルセー美術館・県立ブルターニュ博物館
協力 日本航空
特別協賛 北陸電力
団体申し込み
お問い合わせ
北陸中日新聞事業部 076(233)4642



観覧料
観覧料
一般
高・大学生
小・中学生
当日料金
1,100円
700円
500円
団体(前売)料金
900円
500円
300円

※団体は20名以上。県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
※2階コレクション展をご覧の方は、団体料金になります。1階リヴィエール展入口で半券をご呈示の上、観覧券をお求め下さい。

※前売券取扱所
香林坊大和PG、石川県立音楽堂チケットボックス、うつのみや書店、アピタ松任ティオ、サークルKサンクス、チケットぴあ(Pコード:688-707)、中日サービスセンター、北陸中日新聞各支局、通信局、通信部、販売店ほか
 

■講演会  8月2日(日) 午前11時〜  会場/美術館ホール 聴講無料
 演 題   「フランスの浮世絵師 アンリ・リヴィエールとは誰か。」
 講 師   飯山雅英 (美術評論家)
■ロビー演奏会  8月8日(土) 午前11時 と 午後2時 (2回) 会場/美術館1階ロビー 無料
   「京都のカフェからボンジュール」
  演奏者   ザッハトルテ (アコーディオン、ギター、チェロのトリオ)


前のページへ