コレクション展示−親子でつむぐ22の物語

 
第6展示室
  平成21年7月24日(金)〜8月23日(日) 会期中無休     


  毎年恒例の夏休み展示「夏休み 親子で楽しむ美術館」。今年は「親子でつむぐ22の物語」と題して絵画、彫刻、工芸の各分野から二十二の作品を展示します。鴨居玲の蛾と老人や、前大峰の「けはひ」など、作品はいずれも物語性やテーマ性のあるものを選び、親子で作品を前に対話を広げられるような内容にしました。
用意されたセルフガイドや、作品の近くに掲示してあるキャプションを鑑賞の入口に、親子で作品に秘められた物語やメッセージを自由に感じたり、読みとったりしてみましょう。対話の糸口は「何が描いてあるかな」この簡単な一言から始まります。そしてどんどん広がる対話。そこから得られる答えは十人十色です。正解などありません。きっと子ども達は大人では思いもよらないような、意見や見かたを教えてくれるでしょう。また、作品を語ることは自分を語ることにも通じます。対話の中に現れる言葉の端々に普段子ども達が感じていることや、日常の様子が垣間見られるかも知れません。
  またこの展示では、子どもの目線にあわせて作品の位置をいつもより低めに展示します。工芸作品を収める展示ケースの前には踏み台も用意します。これを機会に、子ども達が美術を味わうことの楽しさを覚えて欲しいと思います。そして、この日の展示室での対話が、親子にとってかけがえのない思い出になれば幸いです。 

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No.
分野
作者名
作品名
制作年
初出展覧会等
1
漆工
前 大峰
けはひ
昭38
2 漆工 吉田楳堂 堆朱雷鳥手筥 昭和  
3 染色 堀 友三郎 古代を憶う 昭63 第4回日展
4 日画 石川 義 不思議やなあ 昭49 のんのん展
5 日画 中村 徹 昭62 第19回日展特選
6 日画 坂根克介 昭60 第17回日展
7 日画 下村正一 昭7  
8 日画 高村右暁 一心不乱図 明44  
9 日画 橋本関雪 八仙人図 大正  
10 油画 浅井 忠 農夫とカラス 明24  
11 油画 鴨居 玲 蛾と老人 昭43  
12 油画 竹沢 基 装ひ 昭27 第8回日展
13 油画 吉田富士夫 催眠術’80A 平4 第34回二紀展文部大臣賞
14 油画 大場吉美 雲をたべた男 平18 第52回一陽展
15 油画 判 三教 潮騒’05 平17 第51回一陽展
16 水彩 宮本三郎 広東の乞食 昭17 改組第30回日展 特選
17 彫塑 木村珪二 夜行バス 昭45 第46回白日展
18 彫塑 田中太郎 音色 昭58  
19 彫塑 坂 坦道 赤とんぼ 平7 第27回日展
20 版画 歌川国貞 夜があけ相 安政  
21 版画 歌川国貞 めいわく相 安政  
22 版画 歌川国貞 ねむさう 安政