百万石大名の装い |
前田育徳会尊經閣文庫分館 |
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6月5日(金)〜7月20日(月・祝) |
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藩祖前田利家が金沢へ入城した天正11年(1538)6月、その時期に合わせて前田家歴代藩主所用の甲冑・陣羽織と鞍・鐙などの武具を展示します。今回は、六代藩主吉徳から14代慶寧までの甲冑と陣羽織をご覧いただきます。 日本の甲冑は、戦国時代に槍が普及し、天文12年(1543)にわが国に鉄砲がもたらされたことにより大きく変わりました。戦闘方法が密集隊形による徒歩集団戦へと変化することにともない、戦いの中で、機敏な動きをするためにより軽 い甲冑が求められたのです。また攻撃する武器が多様化し、強力化したことで、防具である甲冑の変化も促され、より頑丈なものが求められるようになりました。 こうした時代背景から、これまで作られてきた甲冑の様々な要素を組み合わせて、総合的に構成され生まれたのが当世具足です。具足とは、装具の完備した甲冑という意味であり、従来の大鎧、胴丸、腹巻などがそれだけで成り立っていたのに対して、当世具足は兜・面具・胴・袖と籠手・臑当・佩楯の七具すべて揃っている点が特徴です。 加賀藩では、京都から招いた職人の技術により、他藩では見られないほどの技巧を駆使した華やかな甲冑も生まれました。 |
No | 作品名 | 所用等 | 作者名 | 員数 |
1 | 六十二間筋兜 | 信貞 | 1頭 | |
2 | 六十二間星兜 | 信家 | 1頭 | |
3 | 石目筒 | 2丁 | ||
4 | 朝鮮鞍 | 1背 | ||
5 | 時代鞍 | 1背 | ||
6 | 真向兎文銀象嵌鐙 | 1双 | ||
7 | 水引文金銀象嵌鐙 | 1双 | ||
8 | 雪降竹文銀象嵌鐙 | 1双 | ||
9 | 二重菱の内花菱文銀象嵌鐙 | 1双 | ||
10 | 黒塗筋十二間甲冑 | 護国公(6代吉徳) | 1具 | |
11 | 黒十六間甲冑 | 謙徳公(8代重煕) | 1具 | |
12 | 黒塗十六間甲冑 | 泰雲公(10代重教) | 1具 | |
13 | 菖蒲革包頭巾甲冑 | 太梁公(11代治脩) | 1具 | |
14 | 鉄十六間甲冑 | 金龍公(12代齊廣) | 1具 | |
15 | 鉄六十四間甲冑 | 温敬公(13代斉泰) | 1具 | |
16 | 鉄百二十間甲冑 | 恭敏公(14代慶寧) | 1具 | |
17 | 蕨手文陣羽織 | 松雲公(5代綱紀) | 1領 | |
18 | 鳴渡月に波文白羅紗陣羽織 | 護国公(6代吉徳) | 1領 | |
19 | 日ノ丸形に牡丹獅子紋陣羽織 | 大応公(7代宗辰) | 1領 | |
20 | 日ノ丸に波文陣羽織 | 謙徳公(8代重煕) | 1領 | |
21 | 日の出に立波文陣羽織 | 泰雲公(10代重教) | 1領 | |
22 | 五岳文字に金雲紋陣羽織 | 太梁公(11代治脩) | 1領 | |
23 | 日の出に立波文陣羽織 | 金龍公(12代齊廣) | 1領 | |
24 | 日の出に立波文陣羽織 | 温敬公(13代斉泰) | 1領 | |
25 | 梅文更紗陣羽織 | 恭敏公(14代慶寧) | 1領 | |
26 | 鍾馗幟 | 岸浪柳溪 | 1旒 |