特集 書家 青山杉雨・近現代日本画

 
第6展示室
  平成22年2月11日(木)〜3月7日(日) 会期中無休     

 今回の特集では杉雨の養母の出生地である穴水町のご協力を得て氏の晩年の作品を中心に展示させていただきます。杉雨の書の特徴は感覚的な表現主義という点に求められますが、杉雨の感覚がとらえようとしたのは、近代の文化空間の質といっていいものでしょう。
そこには次第に解体していく文人精神をモダニズムの中に蘇生させようという意図が認められます。その意味で杉雨の大字、少字数のスタイルをとる古典文字の書は、単に失われた文字を再現するのではない、それはあくまで書の本質を踏まえながら、現代における書のありようを模索し昭和の書を構築するという使命を担ったものと位置づけられています。

特集 青山杉雨
No.
作品名
作者
制作年
所蔵
1
独嘯
青山杉雨
昭和36年
当館
2
天朗
青山杉雨
平成3年
穴水町
3
気清
青山杉雨
平成3年
穴水町
4
恵風
青山杉雨
平成3年
穴水町
5
和暢
青山杉雨
平成3年
穴水町
6
好風来
青山杉雨
平成3年
穴水町
7
月影鮮
青山杉雨
平成2年
穴水町
8
戯画 寿
青山杉雨
平成3年
穴水町
9
懐旧
青山杉雨
平成元年
 
10
戯画 寿
青山杉雨
平成2年
 
11
書翰(6本)
青山杉雨
平成元〜4年
 
日本画
1
雪韻
石川 義
昭和57年
 
2
春の女神
梅川三省
昭和61年
第41回春の院展
3
春を待つ
滝川真人
平成8年
改組第28回日展
4
おぼろ夜
中町 進
昭和59年
改組第16回日展 
5
早春
原田太乙
昭和31年
第12回日展
6
春を待つ
曲子明良
昭和53年
改組第10回日展
曲子光男
昭和55年
改組第12回日展
田舎の朝
山下皎嶽
明治30年頃
 
9 朝霧図 山科杏亭 昭和22年  
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