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前田育徳会尊經閣文庫分館 第2展示室 |
平成20年11月13日(木)〜12月24日(水) 会期中無休 |
前田育徳会尊經閣文庫分館 『源氏物語』は『紫式部日記』の記述から、寛弘五年(1008)には宮中で話題となっていることが確認されており、今年は『源氏物語』が歴史上に登場してから千年という節目の年にあたります。その「源氏物語千年紀」を記念して京都をはじめ各地で展覧会など様々な行事が開催され、あらためて源氏物語の魅力が検証されています。 前田育徳会には藤原定家をはじめとする筆者によって写された重文『源氏物語』の二帖(花散里・柏木)をはじめとして、『源氏物語』の写本やその注釈書等が数多く伝えられています。今回の展示ではそうした写本や注釈書等に、華やかな宮廷文化を伝える香道具や婚礼調度をあわせて展示します。時代を経ても変わらず人々を惹きつける『源氏物語』の魅力を、当館の古美術展示室の『源氏物語の世界』の展示とともに、文学と美術の両面から幅広く紹介します。なお、重文『源氏物語』の展示はありませんのでご了承下さい。
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第2展示室 源氏物語』は《源氏物語絵巻》をはじめ、平安時代から江戸時代の美術工芸の重要な題材として多くの名品を生みました。今回の特集は、本年の「源氏物語千年紀」に寄せて館蔵品、寄託品のなかから源氏物語を題材とした江戸時代を中心とする優品を九点展示します。内容は、絵画では源氏物語の場面を選択して一連の画面のように描いた《源氏物語図屏風》や、源氏物語の各帖から代表的な場面を選び、絵と詞を対にした《源氏物語画帖》。工芸では蒔絵により『源氏物語』の場面を絵画的に表現した香盆や、源氏物語の内容を暗示的に表現した硯箱などです。 |
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蒔絵螺鈿野々宮硯箱 尾形光琳 |
前田育徳会尊經閣文庫分館 | |||||
NO | 指定 | 作品 | 作者名 | 員数 | |
1 | 「源氏物語」(複製本) | 2冊 | |||
2 | 源氏抜書(蒔絵箱付) | 伝二条為明筆 | 1冊 | ||
3 | 源氏物語(箪笥付) | 小山為親等筆 | 54冊のうち11冊 | 桐壺〜葵、梅枝・蛍 | |
4 | 源氏物語 | 50冊のうち2冊 | 明石・澪標 | ||
5 | 源氏物語花宴残簡 | 後小松天皇筆 | 1巻 | ||
6 | 源氏物語 古活字板 | 54冊のうち2冊 | 関屋・絵合 | ||
7 | 源氏物語 刊本 | 60冊のうち2冊 | 薄雲・朝顔 | ||
8 | 源氏物語奥入(定家撰) | 伝三条西公条筆 | 1冊 | ||
9 | 河海抄 巻一残欠 | 伝四辻善成自筆 | 1冊 | ||
10 | 源語評(源氏外伝) | 熊沢蕃山筆 | 3冊のうち1冊 | ||
11 | 光源氏物語系図 折本 | 三条西実隆訂 | 1冊 | ||
12 | 尊卑文脈 折本 | 1冊 | |||
上記の作品のうちNO2〜NO12は12月上旬までの展示。 | |||||
13 | 源氏五十四帖画巻 | 2巻 | |||
14 | 村梨子地唐松唐草御紋蒔絵十種香箱 |
1式 | |||
15 | 黒塗秋草蒔絵香割道具 | 1式 | |||
16 | 桑十組盤の内 花軍香、蹴鞠香 | 2組 | |||
17 | 梨子地木瓜形蝶蒔絵香箱 | 1合 | |||
18 | 葵文蒔絵調度品の内 |
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第2展示室
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1 | 蒔絵源氏物語図香盆 | ||||
2 | 蒔絵夕顔図硯箱 | ||||
3 | 源氏物語図屏風 | ||||
4 | □ |
源氏物語図 | 伝岩佐又兵衛 | ||
5 | □ |
蒔絵螺鈿野々宮図硯箱 | 尾形光琳 | ||
6 | 蒔絵扇面夕顔図小硯箱 | 五十嵐様式 | |||
7 | 源氏物語画帖 | 伝住吉具慶 | |||
□=石川県指定文化財 |
古九谷 |
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1 | ○ |
色絵布袋図平鉢 | ||
2 | □ |
色絵鶉草花図平鉢 | ||
3 | □ |
色絵鳳凰図平鉢 | ||
4 | □ |
色絵鶴かるた文平鉢 | ||
5 | □ |
色絵百花散らし双鳥図平鉢 | ||
6 | □ |
青手樹木図平鉢 | ||
7 | □ |
青手桜花散文平鉢 | ||
8 | 色絵牡丹文平鉢 | |||
9 |
色絵海老藻文平鉢 | |||
10 | 色絵花鳥図台鉢 | |||
11 | 色絵四葉座十字文平鉢 | |||
12 | 色絵石畳双鳳文平鉢 | |||
○=重要美術品 □=石川県指定文化財 |