展覧会記録

2009.1月4日(日)〜2月11日(水・祝) 

栄光のルネサンスから
          華麗なロココ展
 −エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、ナティエ−
  from Renaissance to Rococo

 

 14,15世紀にイタリアのフィレンツェやローマで花開いた、古代ギリシャ・ローマの古典文化再興運動「ルネサンス」は絵画・彫刻・建築・文芸など様々な分野に優れた芸術家を輩出しました。それはイタリアだけにとどまらず、アルプスを越えて、ヨーロッパ各国に大きな影響を与えます。15,16世紀のネーデルランド(現在のベルギー、オランダとその周辺)やフランス、ドイツ、スペインなどの画家、音楽家はその多くがイタリアに学びました。ルネサンス以前の、中世のぎこちなく非写実的な絵画や彫刻は、現実と見まごうばかりの質感と量感を得、優美で調和の取れた構図のフレスコ画や、油彩画、彫刻に昇華されるのです。

  どちらかといえば、静的で落ち着いた作品の多いルネサンス期の後、17世紀には動的で激越、複雑な構図の作品が好まれるようになります。ルーベンスがその代表者ですが、彼もまた青年時代にはイタリアで学びました。少し遅れてレンブラントがオランダで活躍します。強烈な光りと影の対比で描かれる壮麗な作品は、ルーベンスと共に後世、バロック期と呼ばれる17世紀の芸術の頂点をなしています。

  調和と均整のルネサンスの対極ともいえるバロックの後、18世紀フランスに再度古典的な均整美を求める美術様式が見られます。ロココと呼ばれる優美華麗で装飾性に富んだもので、ルイ15世のフランス宮廷から起こり、ヨーロッパ各地に広まりました。この時代になり、美術の中心はイタリアからフランスに移るのでした。

  本展は14世紀から18世紀までのヨーロッパ芸術の流れを、「栄光のルネサンス」、「壮大なバロック」、「華麗なロココ」の3部門で構成し、ティントレット、エル・グレコ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ベラスケス、レンブラント、ナティエなどの作品60余点をご紹介します。

開館時間 9:30−18:00
※入場は閉場時間の30分前まで
休館日 会期中無休
主催 北陸中日新聞、石川県立美術館、石川テレビ放送
後援 ポーランド大使館、石川県、石川県教育委員会、金沢市、金沢市教育委員会、NHK金沢放送局、エフエム石川
協力 ルフトハンザドイツ航空
企画協力 ホワイトインターナショナル
団体申し込み
お問い合わせ
北陸中日新聞事業部 076(233)4642

講演会 2月1日(日) 午前11時30分〜  会場:美術館ホール 聴講無料
演 題 ルネサンスからロココの名画を語る
講 師 田中 英道 氏 (東北大学名誉教授・文学博士)

入場料

観覧料
大人
高・大学生
小・中学生
当日料金
1,200円
700円
500円
前売り
1,000円
500円
300円
団体料金
1,000円
500円
300円

※団体は20名以上

※前売券取扱所
香林坊大和、めいてつ・エムザ・ヤマチク、香林坊109PG、アピタ松任ティオ、うつのみや書店、高瀬商店、中日サービスセンター、チケットぴあ(Pコード:688-432 取扱店:ファミリーマート・サンクス)、サークルK、北陸中日新聞各支局、通信局、通信部、販売店ほか