展覧会記録


 コレクション展示 (近現代工芸)   

 
第5展示室
  平成21年1月4日(日)〜2月11日(水・祝) 会期中無休     

特集「没後10年 寺井直次の世界」

 漆芸(蒔絵)の重要無形文化財保持者であった寺井直次氏が、平成10年に亡くなられてから、はや10年がたちます。その間当館においては、氏の制作になる収蔵品も次第に充実し、現在その総数は37点に及びます。かつて氏のご存命中、平成6年に特別展「寺井直次の世界」を開催し、寺井芸術の優れた技と創造の軌跡をご鑑賞いただきましたが、その後作品をまとめてご覧いただく機会が少なかったように思われます。そこで没後10年にあたる今年度、館蔵品の中から17点をまとめて特集展示し、あらためて寺井芸術の魅力に触れていただこうと企画しました。
  寺井氏は大正元年金沢に生まれ、松田権六、山崎覚太郎に師事し、漆芸技術を磨いていきました。とりわけ卵殻技法に秀で、新しい表現分野を開拓したことで知られています。昭和60年には重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)に認定され、生涯研鑽を怠ることなく制作に励んだのでした


作者 作品名 制作年 初出展 受賞 員数
陶磁
伊豆蔵寿郎
染釉裏紅柘榴文飾皿
昭和58
第19回亜細亜現代美術展
 
1枚
陶磁
三代上出喜山
金襴手更紗小紋食籠
昭和47
第19回日本伝統工芸展
 
1合
陶磁
高木松生
金襴手花器「雪の朝」
平成6
第17回伝統九谷焼工芸展
 
1個
陶磁
武腰 潤
色絵春秋草花文台皿
昭和62
第10回伝統九谷焼工芸展
優秀賞
1枚
陶磁
竹田恒夫
釉裏金彩しだ文鉢
平成7
第42回日本伝統工芸展
 
1口
陶磁
中田一於
淡青釉裏銀彩壺
平成13
第24回伝統九谷焼工芸展
大賞
1口
陶磁
中村翠恒
鷺二態壺
昭和55
第5回石川県工芸作家選抜美術展
 
1口
陶磁
南 繁正
笹図鉢
平成10
第21回伝統九谷焼工芸展
奨励賞
1口
陶磁
宮川哲爾
色絵山草文壺
昭和58
第8回石川県工芸作家選抜美術展
 
1口
陶磁
吉田荘八
色絵双鳥図陶匣
昭和56
第3回日本新工芸展
 
1合
漆工
板谷光治
沈金素彫群漆箱
昭和56
第28回日本伝統工芸展
 
1合
漆工
寺井直次
鯉之図手箱
昭和22
第3回日展
 
1合
漆工
寺井直次
杉の図屏風
昭和29
第10回日展
 
2曲1隻
漆工
寺井直次
雷鳥の図箱
昭和30
第11回日展
北斗賞
1合
漆工
寺井直次
金胎蒔絵水指「梅」
昭和50
第22回日本伝統工芸展
 
1口
漆工
寺井直次
萌春蒔絵水指
昭和53
第3回石川県工芸作家選抜美術展
 
1口
漆工
寺井直次
白鷺蒔絵箱
昭和54
第4回石川県工芸作家選抜美術展
 
1合
漆工
寺井直次
蒔絵箱「鳴き渡る」
昭和55
第27回日本伝統工芸展
 
1合
漆工
寺井直次
蒔絵箱「鶴聲残夢」
昭和60
第32回日本伝統工芸展
 
1合
漆工
寺井直次
蒔絵筥 極光
平成3
   
1合
漆工
寺井直次
孔雀蒔絵小筥
平成3
第9回日本伝統漆芸展
 
1合
漆工
寺井直次
山法師蒔絵金胎盤
平成3
   
1枚
漆工
寺井直次
金胎早蕨蒔絵盆
平成3
   
1枚
漆工
寺井直次
木菟蒔絵香合
平成5
   
1合
漆工
寺井直次
金胎蒔絵箱 落日
平成6
第41回日本伝統工芸展
 
1合
漆工
寺井直次
椿蒔絵香合
平成8
   
1合
漆工
寺井直次
金胎牡丹蒔絵箱
平成9
第44回日本伝統工芸展
 
1合
漆工
寺井直次
鷺蒔絵平棗
平成9
   
1合
漆工
二代砺波宗斎
草文蒔絵箱
昭和50
第22回日本伝統工芸展
 
1合
漆工
中野孝一
波兎蒔絵小箪笥
平成7
第42回日本伝統工芸展
 
1棹
金工
板坂辰治
青銅器「瑞鳥」
昭和54
第11回改組日展
 
1個
金工
南部勝之進
青銅露草文水盤
昭和25
第6回日展
 
1個
染織
毎田仁郎
友禅訪問着「からまつ」
昭和63
第35回日本伝統工芸展高松宮記念賞
 
1枚
染織
水野博
友禅訪問着「雉にしだ」
昭和53
   
1枚
染織
中儀延
精華織付下小紋
昭和52
第2回石川県工芸作家選抜美術展
 
1枚
染織
小宮康正
夫婦櫺子小紋着物
昭和57
第29回日本伝統工芸展
 
1枚
木竹工
初代池田作美
紫檀硯箱
昭和27
   
1合
木竹工
水上荘詠
神代欅拭漆盛鉢
昭和55
第27回日本伝統工芸展
 
1口
人形
井口十糸
雪晴間
平成15
第50回日本伝統工芸展
 
1躰
截金
西出大三
木彫截金彩色合子「香牛」
昭和48
   
1合
 
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