11月26日(金)〜12月23日(木・祝) 会期中無休
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特集 版画の魅力
 −シャガール・ミロ・東山魁夷−

 描画、製版、刷りという3つの工程を経てイメージが具現化される版画は、直接に描かれるタブローとは異なり、素材や技術上の制約が作品に大きく関わります。しかし、この制約が、制作者も思わぬ効果を生み出し、尽きせぬ魅力を作品に与える源泉ともなっているのです。今日では、その技術は発展し、製版の段階においては最新のテクノロジーをも加味し、じつに様々な表現が可能となっています。

 そして、ある枚数同一のものが刷られる版画は、紙という材質と手頃なサイズにより、手に持って鑑賞しうるという親密さを持ち、私たちの日常生活において身近な絵画の1ジャンルとして広く普及しています。

 本特集では、多岐にわたる版画技法の中から、エッチング、アクアチント、リトグラフを中心にした解説パネルと資料及び、制作に使う道具もあわせて展示します。様々な技法と、その制作プロセスを理解していただくとともに、生涯に数千点の版画作品を制作したシャガール、ミロなど西洋の作家の作品に、当館所蔵の東山魁夷をはじめ、石川県ゆかりの作家の作品をご覧いただこうとするものです。

 作家がそれぞれに技法を駆使し、その持ち味を生かしながら表現しています。高度な版画技術によって制作された作品をじっくり鑑賞していただき、版画に対する興味・関心をさらに持っていただければ幸いです。

主な展示作品

 ミロへの賛歌3
    (詩画集「ミロへの賛歌」より) 
                  ミロ
 日本語(詩画集「手づくり諺」より)
                  ミロ
 箱舟の鳩
      (版画集「バイブル」より) 
              シャガール
   以上富山県立近代美術館蔵
 花の中の自画像 シャガール
 男の横顔 タマヨ
       以上金城短期大学蔵
 海山十題 東山魁夷   当館蔵




      
花の中の自画像  シャガール           ミロへの賛歌3 ミロ     
                   金城短期大学蔵           富山県立近代美術館蔵         
 

 ◆観覧料=一般350円 (280円) 大学生280円 (220円) 高校生以下無料
                    (  )内は20名以上の団体料金
*常設展観覧料に含まれます。
 
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