5月29日(木)〜7月13日(日)会期中無休
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戦後工芸の展開(3) 石川の昭和40年代


 当館では平成10年に文化庁主催「日本のわざと美—重要無形文化財とそれを支える人々—」を開催した折に、それに連動する形で、昭和20年代における石川の工芸の状況を紹介する「戦後工芸の展開(1)石川の昭和20年代」を開催し、好評を博しました。引き続いて平成12年には、昭和30年代を概観する「戦後工芸の展開(2)石川の昭和30年代」を開催しています。

 さて、今回はこのシリーズの3回目として、昭和40年代の石川の工芸に焦点を当ててみます。この時期は高度経済成長のもと、各地で大型展覧会が開催され、人々の芸術への関心が、かつてない高まりを見せた時代ともいえます。それは工芸作家たちにも大きな刺激を与えることとなり、競って技術を磨きあい、時代の趣向に応える形で、個性豊かな作品が数多く発表されるようになってきました。この展覧会では、そうした状況下での石川在住及びゆかりの作家の動向を探ろうとするもので、この年代に顕著な活動を行った約42名の作家と、その代表作47点をご紹介いたします。



 金銀象嵌鴛鴦香炉 米沢弘安

  主な出品作品
   孔雀譜飾皿       二代浅蔵五十吉 小松市立博物館蔵
   天目釉「花容」      十代大樋長左衛門 大樋美術館蔵
   秋苑文飾箱       室瀬春二 東京国立近代美術館蔵
   集             三谷吾一 個人蔵
   浜木綿          談議所栄二 当館蔵
   訪問着「爽」       毎田仁郎 個人蔵
   烏             板坂辰治 個人蔵
   金銀象嵌鴛鴦香炉   米沢弘安 当館蔵
   太刀銘臨兵闘者云々 隅谷正峯 個人蔵
   欅造大盆         福田慶造 京都国立近代美術館蔵
   木彫加彩「春告魚」   下口宗美 個人蔵
   木彫截金彩色合子「千鳥」  西出大三 個人蔵 
 
 ◆観覧料=一般350円 (280円) 大学生280円 (220円) 高校生以下 無料
                    (  )内は20名以上の団体料金
 
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