今年も夏休みの特集企画として、コレクション展示室で「夏休み　親子で楽しむ美術館」がはじまります。今年のテーマは、「にんげんがいっぱい。はいポーズ！」です。サブタイトルが表すように、展示室はさまざまな動きや表情をした人達であふれかえっています。


　今回はさらに全体をこどもたちの表情・動きを表現した「こどもたち」グループ、働く姿や動作・動きを表現した「はたらくすがた、うごくしぐさ」グループ、美しく見せる立ちポーズ・すわりポーズを表現した「きれいにみせる」グループ、いろいろな表情などを表現した「いろんなかお」グループと、人間のさまざまな表情・動作を楽しむことに着眼した４つのテーマに区切り、28点を紹介します。


　また、昨年同様、お子さんの視点・観点にあわせて作成した作品鑑賞用のセルフガイドを見ながら、親子で考え、会話を楽しみながら鑑賞できるようになっております。こどもが小さいので、作品をつくることは楽しくできても、作品をみることは難しいのでは…と考えられがちです。確かに鑑賞に入るときに、自由に見てらっしゃいとこどもを展示室に置くと、楽しいものが見つけられずに終わってしまうことが多いかもしれません。今回は大人もガイドを片手に「ここに出ている作品を見つけよう」「好きだなと思う一点を見つけようか」「素敵だなと思う部分がどこかにないかな」など、会話をしながら一緒に楽しんでみてください。一緒に楽しむ中で、きっと、大人が驚くような感想も飛び出してくると思います。


また、この特集展示は、他の展示室に比べて絵は低く掛けられ、彫塑も低い台の上で展示されているのに気づかれると思います。ちいさなこどもの目線にもあうように作品を展示してあります。通常の展示室とは違う視点でも作品鑑賞をお楽しみ下さい。


　今年もぜひ夏休みのひとときを美術館で、ごゆっくりお過ごし下さい。