●特集 夏休み親子で楽しむ美術館 
    〜すてきな色を見つけよう〜


     7月23日(金)〜8月22日(日) 会期中無休
前のページへ戻る

 夏休みの企画として、昨年度より常設展示室で始まりました「夏休み 親子で楽しむ美術館」。昨年度は〜美術の動物園〜にたくさんの親子づれ、またはおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんという組み合わせで来館いただきありがとうございました。

 今年のテーマですが、色に着眼し、「〜すてきな色を見つけよう〜」というサブタイトルをあげ、印象的な色の作品を約30点選びました。

 色といってもいろいろありますから、今回は作品を〈赤・黄・青・黒・金〉の5色に色分けして配置し、その色そのものが印象的な作品、絵のポイントとして印象的な作品など選び、昨年同様、お子さんの視点・観点に合わせて作成した観賞用の手引きを見ながら、親子で考え、会話を楽しみながら鑑賞できるようになっております。今年もぜひ夏休みのひとときを美術館でお過ごしください。


  火焔山(西山英雄)

火焔山は中国西域にある山で、赤みを帯びた山肌が浸蝕と風化によって縦の山襞を無数に刻み、鮮烈な印象を与える所です。作品は燃えるような赤がとても印象的です。


 求餌図Ⅱ
(大沼憲昭)

真ん中にえさを求めて集まってくる鯉たち。こちらを向いた鯉の顔は真剣そのもの、怖いくらいです。周りの暗さがその迫力をさらに強く見せています。


 黄樹のある風景
(下村正一)

イチョウの大樹を、画面左いっぱいに描き、右の空間には屋根の重なり合う町並みを配しています。町並みの落ち着いたグレーとイチョウの黄色の色調が印象的な作品です。


 彩釉鉢(三代徳田八十吉)

静かなイメージを持つ青色ですが、気品高く華やかに表現されています。


 早春譜
(角野岩次)

黒の漆の中に、春を表現する柳が美しい線で、のびのびと描かれています。彫刻刀のような道具で模様を彫ったところに金箔を入れる、沈金という技法を使っています。



: 火焔山 西山英雄




:求餌図Ⅱ 大沼憲昭




:黄樹のある風景
 下村正一




:早春譜 角野岩次

  :彩釉鉢 三代徳田八十吉