石川の名宝  第2展示室
  平成26年10月30日木曜日〜11月24日月曜・休日 会期中無休          

 文化財に親しむ11月。文化の日をはさんで「文化財保護強調週間」が展開されており、この時期には、あちこちで文化財に関わる催しが開催されます。当館では毎年、県内に所在する指定文化財の数々を公開することとしています。
 石川県内には、美術工芸品で国宝二件を含む重要文化財が86件所在しています。分野別にみると、絵画9件、彫刻16件、工芸品23件、書跡・典籍21件、古文書10件、考古資料7件という内訳となります。また建造物は43件、77棟を数えます。
 この数は富山・福井両県をしのぎ、全国的に見ても上位に位置づけられます。こうした文化財が石川に伝わるのは、加賀藩主前田家の文化政策が大いに貢献しています。前田家が収集し、育成した数々の名品が、時代を超えて今日に引き継がれているのです。また、その歴史的背景を基盤とした今日の文化風土は、芸術・文化全般に対する関心の高さを物語っています。
 今回の展示では「石川県の名宝」と題して、国宝・重要文化財・石川県指定文化財を紹介します。見どころは当館所蔵の「色絵雉香炉」と白山比咩神社所蔵の「剣 銘吉光」で、いずれも国宝です。現在、石川には2件の国宝が存在するのみで、それを同時に見ることのできる、またとない展観です。ぜひこの機会にご覧ください。

No. 指 定  名 称  員 数  作 者  制作年代  所 蔵
1 県文 三彩金襴手龍文双耳壺 1対   明16〜17世紀 小松天満宮
2 重文 色絵梅花図平水指 1口 野々村仁清 江戸17世紀 石川県立美術館
3 重文 黒漆螺鈿鞍 1背   鎌倉13世紀 白山比咩神社
4 県文 梅竹双鳥図存星盆 1枚   明16世紀 個人
5 県文 虎渓三笑図織部棚 1基   桃山16世紀 石川県立美術館
6 県文 蒔絵螺鈿秋月野景図硯箱 1合 五十嵐道甫 江戸17世紀 石川県立美術館
7 国宝 剣 銘吉光 1口 吉光 鎌倉13世紀 白山比咩神社
8 重文 太刀 銘備前国長船住長光 1口 長光 江戸17世紀 白山比咩神社
9 県文 四季耕作図 6曲1双 伝狩野光信 桃山16〜17世紀 大乗寺
10 重文 太政官符 1巻 大伴家持 宝亀3年 天平8世紀 個人
11 県文 手鑑 1帖   奈良〜江戸 石川県立美術館
12 重文 山家心中集 1帖 西行法師 鎌倉13世紀 個人
13 重文 後深草天皇宸翰御消息 1幅   鎌倉13世紀 個人
14 重文 後奈良天皇女房奉書 1幅   天文6年 室町16世紀 気多大社
15 重文 正親町天皇後宸翰 1幅   永正4年 室町16世紀 菅生石部神社
 
古九谷
No. 指 定  名 称
1 県文 色絵布袋図平鉢
2 県文 色絵鳳凰図平鉢
3 県文 色絵鶉草花図平鉢
4 県文 色絵鶴かるた文平鉢
5 県文 色絵百花散双鳥図平鉢
6 県文 青手樹木図平鉢
7 県文 青手桜花散文平鉢
8   色絵宝尽鷺文平鉢
9   色絵牡丹文平鉢
10   色絵石畳双鳳文平鉢
11   色絵海老藻文平鉢
12   青手葡萄図平鉢

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