夏休み親子で楽しむ美術館 アート de 暑中見舞い
第4展示室
 平成27年 7月24日(金)〜9月8日(火) 会期中無休

 
 暑い夏がやってきました。みなさん、いかがお過ごしですか?石川県立美術館の夏休み恒例「夏休み親子で楽しむ美術館」の展示、今年のテーマは「アートde暑中見舞い」です。
 暑中見舞いとは、1年の中で最も暑いこの時期に知り合いや友人などに「お元気ですか?夏バテしていませんか?」と相手の様子や健康を気遣って、ご挨拶しに行ったり、贈り物したりお手紙を出したりすることです。石川県立美術館からも、みなさんに夏を元気に過ごしていただこうと、夏にちなんだ作品を取りそろえた展示室をご用意し、アートde暑中お見舞い申し上げます。
 日本の夏といえば、花火、スイカ、海水浴・・・、様々な風物が思い出されます。この展示室では、そんな夏の風物を表した作品や、暑い夏を楽しむ様子を表した作品、また、暑い夏に涼しさをお届けするような作品を揃えました。
 これらの展示室内の作品の中から、夏に負けない元気が出てくる作品、夏の暑さが吹き飛んでいった心地のする作品、また、「夏って、そうだったなあ」と日本の夏に改めて気づき夏の暑さを一時忘れさせてくれる作品など、みなさんの心に留まる作品に出会っていただけることを願っています。
 そして、あなたの心に留まった作品を見つけたら、展示室に用意した暑中見舞いに見立てたカードに感じたことなど一言添えて、今度はあなたから石川県立美術館に来て下さるみなさんに、「アートde暑中見舞い」はいかがでしょうか?

学芸員の眼
 夏休みのひとときを親子で美術作品に親しんでいただこうと毎年企画している「夏休み親子で楽しむ美術館」は、平成15年からはじまりました。近年はゲーム的な要素を含んだ内容や「こんな風に鑑賞するのも楽しいよ」といった鑑賞方法を提案するような内容で、子どもたちや作品鑑賞に馴染みのない方にも作品鑑賞の楽しさを感じてもらおうと企画しています。また、作品をみて自分の感じたことを一言書いて掲示する参加型のコーナーも展示室内に設けております。いろいろな方の感じる心と出会うことが出来る、ひと味違った美術鑑賞の場としてもあわせてお楽しみいただけることでしょう。今年もこのような参加型コーナーをご用意いたしておりますので、美術の新しい楽しみ方を広げていただけたらと思います。

番号 分野 作品名 作者名 制作年代 初出展覧会・受賞
 夏を表す
1 染織 朝夕の印象      ※前期 能川光陽 1940 紀元2600年奉祝美術展覧会
2 染織 西瓜に夏草図屏風  ※後期 稲垣稔次郎 1938  
3 日本画 森の精達 石川 義 1998 第18回グループ玄展
4 日本画 路地 中町 進 1990 第22回改組日展
5 日本画 初夏の花 濱田 観 1950 第6回日展
6 日本画 転た寝 百々俊雅 2009 第3回改組日展
7 日本画 幻花 梅川三省 1965 再興第50回院展
8 日本画 平木孝志 2005 第67回改組日展
9 油彩画 夏山 宮本三郎 1935〜71  
10 油彩画 麦秋 村田省三 1987 第19回改組日展
11 油彩画 装ひ 竹沢 基 1952 第8回日展
12 浮世絵 名所江戸百景 高輪うしまち 歌川広重 1857  
13 浮世絵 東海道五十三次之内 庄野 歌川広重 江戸19世紀  
 夏を楽しむ
14 日本画 二人の航海 中出信昭 2008  
15 彫刻 赤とんぼ 坂 坦道 1995 第27回改組日展
16 彫刻 波乗り 山瀬晋吾 1984 第16回改組日展特選
17 浮世絵 ほたるかり 歌川国貞 1843〜1847  
18 浮世絵 蛍狩当風俗 歌川国貞 1860  
19 浮世絵 東都名所両国夕涼 歌川広重 1854  
 涼しさお届け
20 陶磁 青?波文鉢 宮西篤士 1996 第19回伝統九谷工芸展優秀賞
21 漆芸 水車蒔絵平棗 二代笹田月暁 1955  
22 金工 双魚 高橋介州 20c  
23 日本画 視  中村徹 1987 第24回改組日展特選
24 日本画 那智神滝 羽根万象 1983 第15回改組日展
25 日本画 窓辺の静物 戸田博子 1997 第29年改組日展特選
26 日本画 水辺 沢野慎平 1992 第24年改組日展
27 油彩画 プリズム分光画 西田洋一郎 1982  
28 浮世絵 東海道四ッ谷怪談   一養亭芳滝    
29 ガラス レース・グラス蓋付   16c  
30 ガラス エナメル彩水注   1870  

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