暑い夏がやってきました。みなさん、いかがお過ごしですか?石川県立美術館の夏休み恒例「夏休み親子で楽しむ美術館」の展示、今年のテーマは「アートde暑中見舞い」です。
暑中見舞いとは、1年の中で最も暑いこの時期に知り合いや友人などに「お元気ですか?夏バテしていませんか?」と相手の様子や健康を気遣って、ご挨拶しに行ったり、贈り物したりお手紙を出したりすることです。石川県立美術館からも、みなさんに夏を元気に過ごしていただこうと、夏にちなんだ作品を取りそろえた展示室をご用意し、アートde暑中お見舞い申し上げます。
日本の夏といえば、花火、スイカ、海水浴・・・、様々な風物が思い出されます。この展示室では、そんな夏の風物を表した作品や、暑い夏を楽しむ様子を表した作品、また、暑い夏に涼しさをお届けするような作品を揃えました。
これらの展示室内の作品の中から、夏に負けない元気が出てくる作品、夏の暑さが吹き飛んでいった心地のする作品、また、「夏って、そうだったなあ」と日本の夏に改めて気づき夏の暑さを一時忘れさせてくれる作品など、みなさんの心に留まる作品に出会っていただけることを願っています。
そして、あなたの心に留まった作品を見つけたら、展示室に用意した暑中見舞いに見立てたカードに感じたことなど一言添えて、今度はあなたから石川県立美術館に来て下さるみなさんに、「アートde暑中見舞い」はいかがでしょうか?
学芸員の眼
夏休みのひとときを親子で美術作品に親しんでいただこうと毎年企画している「夏休み親子で楽しむ美術館」は、平成15年からはじまりました。近年はゲーム的な要素を含んだ内容や「こんな風に鑑賞するのも楽しいよ」といった鑑賞方法を提案するような内容で、子どもたちや作品鑑賞に馴染みのない方にも作品鑑賞の楽しさを感じてもらおうと企画しています。また、作品をみて自分の感じたことを一言書いて掲示する参加型のコーナーも展示室内に設けております。いろいろな方の感じる心と出会うことが出来る、ひと味違った美術鑑賞の場としてもあわせてお楽しみいただけることでしょう。今年もこのような参加型コーナーをご用意いたしておりますので、美術の新しい楽しみ方を広げていただけたらと思います。