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終了 展覧会

人物画の世界 近現代絵画 2020年11月19日(木) ― 2020年12月20日(日)

概要

人物画の世界

 本展では、石川ゆかりの日本画家、洋画家による人物画作品を紹介します。
 日本画からは稲元実の《季節は終わりぬ》を紹介します。稲元は、昭和21年七尾市に生まれ、同44年武蔵野美術大学日本画科を卒業後、加藤東一に師事。日展を舞台に活躍し、家族をモデルとした私小説的な作品世界を展開します。作品に描かれるのは、メリーゴーランドに座る少年と、その母を思わせる女性。遊園地に母子といえば楽しげな取り合わせのはずですが、女性はうつむき、少年は無表情です。鑑賞者はこのアンバランスな取り合わせに物語を予感し、稲元の世界観に引き込まれていくのです。
 油彩画からは、遠田運雄の《鑑賞家》を紹介します。遠田は明治24年金沢市に生まれ、東京美術学校西洋画科に入学して岡田三郎助に師事。国民美術協会展や太平洋画会展に入選し、終戦後は京城帝国大学に講師として勤務します。大正15年帝展に初入選し、昭和4年に渡欧。同5年にはサロン・ドートンヌに入選し、同25年には日展審査委員長に就任します。その後は金沢大学教授、金沢美術工芸短期大学講師を務め、多くの後進を指導しました。《鑑賞家》からは、人物画における対象表現や空間描写のみならず人間の内面世界や心象風景をも追求した、遠田の直向な制作態度が伺えます。
 今回、優れた人物画の数々から、作品に宿る世界観や時代性、さらには時代を超えた人間描写の普遍性を鑑賞いただければと思います。

展示作品リスト

開催日時

2020年11月19日(木) ― 2020年12月20日(日)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第3展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 370円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
県立美術館友の会会員、また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。

作品紹介

遠田運雄《鑑賞家》
遠田運雄《鑑賞家》とおだかずお かんしょうか

※一覧の作品画像は実際の比率ではありません。画像をクリックすると実際の比率で拡大画像が表示されます。

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