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コレクション展 古に倣う 写しの魅力 近現代工芸 2020年2月15日(土) ― 2020年3月19日(木)
概要
古に倣(なら)う、すなわち倣古(ほうこ)とは、過去に作られたものに敬意を表し、その表現や精神に倣った作品を制作することです。近現代の工芸作品のなかにも、そのようにして作られた倣古作品が数多くあり、それらは写しとも呼ばれます。
ひとくちに倣古といっても、本歌の作品と見紛うほど精密に写されたものから、本歌に独自の表現を加えたものまで幅広くあります。また、求めに応じて作られたもの、自らの技術を磨くために作られたもの、本歌に霊感を得て生まれたものなど、制作の状況も様々です。
本展示では、当館コレクションの倣古作品をとおして、作品を写すとはどういうことなのかをとらえなおしてみたいと思います。
陶磁では永楽和全《色絵金彩双龍文万暦赤絵写合子》とその本歌に近い《五彩龍文透彫合子》、初代須田菁華《色絵人物図古九谷写平鉢》とその本歌である《色絵軍扇散花鳥人物図平鉢》(石川県立工業高校蔵)を展示します。永楽和全や初代須田菁華は写しの名手として知られています。そして染織から、渥美新一郎《友禅茶鼠地雉流水草花文訪問着「野分」》と羽田登喜男《友禅白地雉流水草花文振袖「萌え」》は、いずれも江戸時代中期の《黄絹縮地春の草花に雉子文様友禅染小袖》(丸紅株式会社蔵)を写しており、本歌の写真パネルと比べてご覧いただきます。また刀剣から隅谷正峯《大身槍 日本号写》などを含め、約40作品を展示予定です。
開催日時
2020年2月15日(土) ― 2020年3月19日(木)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休
会場
第5展示室
観覧料
観覧料 | 一般 | 大学生 | 高校生以下 | 65歳以上 |
---|---|---|---|---|
個人 | 370円 | 290円 | 無料 | 290円 |
団体 | 290円 | 230円 | 無料 | 290円 |
※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
県立美術館友の会会員、また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。
作品紹介
- 永楽和全《染付金襴手片身替鉢》
- 永楽和全《染付金襴手片身替鉢》えいらくわぜん そめつけきんらんでかたみがわりはち
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