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終了 展覧会

コレクション展 新春優品選 古美術 2020年1月4日(土) ― 2020年2月11日(火)

概要

 新春を迎えて初めて開く茶会である「初釜」は、新年の季語としても親しまれています。そこで今回の新春優品選は、茶道美術を主体とした構成としました。そして会期中の2月3日が千利休の高弟でカトリックの福者、高山右近の帰天日にあたることから、当館所蔵の《高山右近書状 休庵公宛》と、右近の娘ルチア所持と伝わる《キリスト・聖母子念持像》ほか金沢聖霊修道院ご所蔵のキリシタン遺品をあわせて展示します。
 右近の死後、彼の妻、娘および孫の1人が追放先のマニラから日本に戻り、追放前に右近の娘と離縁した加賀藩臣の横山康玄と再会した事実が、イエズス会の日本准管区長の書簡に記されています。彼らがその後どうなったかについては、現在記録が確認されていないようですが、かつて右近の知行地であった羽咋郡志賀町周辺に、加賀藩によって匿われていた可能性が高いと考えることができます。
 右近が26年間を過ごした金沢には、1614年の右近追放時に少なくとも1,000人近いキリスト教徒がいたと推定されますが、大規模なキリシタン処刑の記録は確認されません。しかし、江戸幕府に対する面従腹背の姿勢を貫き、文化政策によって幕府への対抗姿勢を鮮明に打ち出した加賀藩三代藩主・前田利常の時代に、加賀藩がキリスト教徒をどのように処遇したのかは、右近の妻子らが帰国した事実とあわせて慎重に検証してゆく必要があります。その際に、重要な指針となるのが茶の湯です。今回は、利休の美学の極致ともいえる県文《黒楽茶碗 銘北野》も展示します。これらの名品がどのような方向性を示唆するか、楽しみでもあります。

開催日時

2020年1月4日(土) ― 2020年2月11日(火)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第2展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 370円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
県立美術館友の会会員、また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。

作品紹介

野々村仁清《色絵梅花図平水指》重要文化財ののむらにんせい いろえばいかずひらみずさし

※一覧の作品画像は実際の比率ではありません。画像をクリックすると実際の比率で拡大画像が表示されます。

作品一覧

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