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学芸員コラムColumn

2019年5月3日展覧会#46 二つの美術館2

企画展「脇田和と猪熊弦一郎~モダンの展開~」関連連載その2

 

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館外観

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)は脇田美術館と同じ1991年に開館しました。開館から遡ること5年、市政90年の記念事業として丸亀市が同美術館の建設を計画したのです。喜んで承諾した猪熊は最終的に1,000点近い作品を寄附しました。
 設計は、猪熊が信頼を寄せる谷口吉生です。父の谷口吉郎は、猪熊と親交が深い石川県出身のモダニズムの建築家で石川県美術館の設計者でもあります。子吉生は玉川図書館や鈴木大拙館も設計しており石川とも深いゆかりが。
 さて猪熊は美術館の建設にあたり、そのあり方について造詣深い言葉を数多く残していますが、次の言葉は今でもMIMOCAの基本コンセプトとして館長室に飾られています。
 「美術館は心の病院」

(担当課長 前多武志)

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