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学芸員コラムColumn

2017年1月15日展覧会#021 懐かしいお正月の遊び、発見!

クリスマスが終わると、保育園に通う娘たちが「もういくつ寝るとぉ~」と歌い始めました。季節にあった歌を娘に教えてくれる保育園の–rŒŽ先生方に感謝しつつ、ふと歌詞にある「凧あげ」「追い羽根」なんて、きっとわからないだろうなぁ、と気づきました。私の幼い頃はまだ、羽根つきした記憶がありますが…。
今回ポスターやチラシに使用したのが歌川国芳の《五節句の内 睦月》です。大きな達磨の凧を揚げようと、太い縄が用意され、男たちが力を合わせる様子や、幼い子どもを連れた美しい女性が、羽子板を持つ姿が描かれています。お天気もよく、富士山がくっきり見えます。達磨は縁起のよい図柄、羽根つきには魔除けの意味がありました。正月の遊びとは、福を呼び込むために行うものだったのです。
それに比べて、今の遊びは・・・と語るつもりはありませんが、今回の展覧会では浮世絵を見ながら「昔はそういえば、こうだったよね」とか、「今と同じだ」「いや、ちがう」などと、「江戸のくらし」の中に小さな発見をしていただければ、と思っています。  (村上尚子)

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