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コレクション展(古美術) 新春優品選 2016年12月21日(水) ― 2017年2月12日(日)

概要

新春優品選

今回は、新春にふさわしく吉祥的なモティーフと、茶道美術の優品を取り合わせてみました。絵画では、まず室町時代15世紀の画家・元賀の《小鳥に萱草図》をご紹介します。萱草の花と、それを眺めるジョウビタキは厳密に考えると季節が夏と冬で合わないかもしれませんが、そのことが、本作が吉祥図として描かれたことを端的に示しています。ジョウビタキは長寿や心の慰めに結び付き、萱草には見る人の憂いを忘れさせ、心が晴れやかになる作用があると信じられてきました。そこで来年が酉年であることも合わせて、最初に本作を展示しました。続いて、狩野尚信の《柳鷺図》(県文)に注目したいと思います。柳は、東洋において長寿・繁栄を象徴し、恵みの雨を降らせるものと認識されてきました。本図は夏と冬の景として、柳と水鳥である鷺が集合的に描かれています。そこには、家族や一門の長寿や繁栄を願うという意味がこめられていると解釈することができます。そして、こうした吉祥的モティーフを金と群青の絶妙な対比の中に効果的に配置している点に、兄の探幽とともに新たな狩野派の画風を打ち出した尚信の力量がうかがえます。
今回はさらに、野々村仁清の《色絵梅花図平水指》(重文)やデルフト陶の《和蘭陀白雁香合》(県文)、そして《粉引茶碗 銘楚白》(県文)など、全国的に高く評価されている茶道美術の優品もあわせて展示します。また高山右近の列福を記念して、《高山右近書状休庵公宛》(金沢市文)を1月28日(土)~2月12日(日)の期間特別展示します。

開催日時

2016年12月21日(水) ― 2017年2月12日(日)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第2展示室

観覧料
観覧料一般大学生高校生以下65歳以上
個人360円290円無料290円
団体290円230円無料290円

※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者福祉保健手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。

作品紹介

狩野尚信《柳鷺図屏風》左隻部分
狩野尚信《柳鷺図屏風》左隻部分かのうなおのぶ りゅうろずびょうぶ

※一覧の作品画像は実際の比率ではありません。画像をクリックすると実際の比率で拡大画像が表示されます。

作品一覧

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