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コレクション展(近現代絵画・彫刻) 優品選―守・破・離― 2016年10月14日(金) ― 2016年11月15日(火)

概要

優品選―守・破・離―

守破離(しゅはり)とは茶道や、武道、芸能における師弟関係の在り方を表す言葉です。つまり、師について型を学ぶ「守」の段階、次いで、型を破り、自己の道を歩みだす「破」の段階、最終的に何にも拘らない融通無碍の「離」の段階という具合に。
それは学ぶ者や芸能であれば芸や作品の進化にも使われます。当館の所蔵品で例をあげれば、鴨居玲の金沢美術工芸専門学校時代の二紀展出品作《青いリボン》と名づけられた裸婦像は、まだ習作の域を抜け出ず、また宮本に学んだ柔らかな表現が、師の影響下にある「守」の段階にあることを示します。次いで、鴨居の画壇デビュー時の作品である《静止した刻》はゲームに興ずる男達の瞬間の動作・表情を捉えた、自己のスタイル確立期、つまり「破」の段階といえます。
では、「離」はどの辺りでしょうか。異論はあるかと思いますが、パリ時代の終わり1976年以降ではないでしょうか。作品でいえば共に76年の《旅》や《蛾》以降となります。スペイン時代は鴨居にとって最も制作のはかどった時期と、自身述べているのですが、スペインバロックの影響をとても強く感じ、逆に「守」の段階ではとも思うのです。
今回の展示では館蔵の絵画・彫刻作品中、日本画では石川義、洋画では高光一也、鴨居玲、そして彫刻では木下繁など、各作家の習作期、様式確立期、円熟期の三段階の作品によって、制作の変遷・深化をご覧いただきたく思います。

開催日時

2016年10月14日(金) ― 2016年11月15日(火)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第3展示室、第6展示室

観覧料
観覧料一般大学生高校生以下65歳以上
個人360円290円無料290円
団体290円230円無料290円

※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者福祉保健手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。

作品紹介

鴨居玲《蛾》
鴨居玲《蛾》かもいれい が

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作品一覧

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