Loading
画面を読み込んでいます

展覧会/イベントExhibitions/Eventsaaaa

終了 展覧会

近現代絵画 近代版画 2022年2月25日(金) ― 2022年3月24日(木)

概要

 江戸時代、絵画芸術としても高い水準に達した浮世絵は、明治に入り新しい印刷技術との競合で衰退していきます。そうした中にあって、小林清親など浮世絵の伝統に新しい西洋の表現技法を取り入れ、絵画的にも優れた作品を創造した絵師たちがいたことは、忘れることができません。
 浮世絵版画は版元主導のもと、絵師、彫師、刷師三者の分業によって作られました。ところが、明治以降西洋に学んだ画家たちは、自己の内的世界を独自の表現方法で、自らの手によって描き上げることが芸術であるという考えに至り、分業を否定します。そして明治40年代に自分で描き、自分で彫り、自分で摺る、いわゆる「自画・自刻・自摺」による創作版画を、石井柏亭や山本鼎がおこし、版画の近代化を図るのでした。
 それに対して、新しい時代の版画を別の観点から求めた版元がいました。浮世絵商の渡邊庄三郎は、複製の仕事と浮世絵の研究を通じて良質の古版画と向き合う中、時代にふさわしい版画の創造を求めました。渡辺の願望は橋口五葉との出会いで実現し、その後、伊東深水、川瀬巴水らとともに美人画・役者絵・風景画という浮世絵の主要なジャンルを揃えることとなります。画面に様々な表情を演出し、版表現の豊かさを画家それぞれの個性とともに見せる作品を次々と世に送りました。今回の展示では、絵画的にも技術的にも、浮世絵版画という木版画特有の日本の伝統美の上に、大正・昭和の近代美が加わっている、これら「新版画」の作品を中心にご覧いただきます。

展示作品リストはこちら

開催日時

2022年2月25日(金) ― 2022年3月24日(木)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第3展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 370円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
県立美術館友の会会員、また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。

作品紹介

川瀬巴水《厳島の雪》
川瀬巴水《厳島の雪》かわせはすい いつくしまのゆき

※一覧の作品画像は実際の比率ではありません。画像をクリックすると実際の比率で拡大画像が表示されます。

ページの最上部へ